私が 自分自身の視覚情報に大きな誤りがあることに気づいたのは 後になってから「奇跡の霊能者」と呼ばれる平田照美さんのアドバイスです。私はそのアドバイスを受けた時、不満でした。 

 写真を撮れと言われたのです。

 不満の理由は 私は機械ものが苦手だったことでした。メカニック音痴と呼ばれる部類の人間なのです。しかし、仕方なく父親のカメラを借りて撮ることにしました。また 自分自身の作品の仕上がりがどうなっているのかに興味がありました。そして 現像に出し、確認してみました。

 ところが 期待とは大きく外れた結果であることに愕然としました。頭に思い描いた仕上がりとは全く違っていたのです。それも 違いすぎて自分自身の頭の中がくるっているのではないかと思うぐらい、ひどい出来でした。私の中に眠るのほんの少しの自信は 簡単に崩壊しました。

 いくら基本通りにしたつもりでも 仕上がりは全く違ったでき具合だったのです。

 しかし、私にとってこの自信喪失は 思い返してみれば幸運だったのです。自信喪失したことによって 進むべき道がはっきりとわかったのです。

 そうです。絶対に美容師をやめるべきなのです。その決心が私を前に進めました。とにかく免許をとったらやめることに決め、三年間の計画を建てました。3年で一発合格を決め、ほかの仕事にトライすることにしました。 平田照美さんのアドバイスは的中していました。

 この時から 私は 自分自身を信用しなくなりました。

 信用しなくなるとは どういうことでしょうか?それは 自分自身には 常に間違いがあるという疑いの目を持つようになったのです。視覚情報に間違いがあることを前提として 物事を判断することにしたのです。

 

 だから 基本通りにしたつもりでも間違いがあるから 必ず写真をとおして客観的に見直すようにしました。(当時はフィルム写真だったので現像に手間と暇がかかりました。)

 

 この時から 私は 美容技術の基本とは全く違った方法で取り組むことになりました。ほかの人とやり方が違うことは仕方のないことなのです。自分にはできないのですから。

 

 そして とにかく3年で決着をつけなければ と決心し、9時から9時までの営業時間の中で一応の技術者になるための練習に追いまくられました。

 

 ところが、自分の決めた決心は 徐々に違う方向に進み始めました。インターンになると同時に 店長になってしまい、見習いが見習いを使って営業するという、いびつな環境に追いやられたのです。

 

 このころから サイジングをし始めました。その理由は とにかく間違いが緩されないのです。間違いが起きればすべて自分で回収しなければならないのです。失敗を防ぐには サイズを合わせ、切りすぎないようにすることにしました。切りすぎてしまえば修正がきかないのはわかりきっていますから、とにかくサイズを合わせて計画を建て、修正しながら仕上げることにしました。

 

 サイジングの基本はこの時がスタートになります。とにかく再来店してくれたお客様に「どうだったか?」という感想を聞き、「どうしたらよいか?」というアドバイスを受けることにしたのです。

 とにかく講習に行って学ぶ時間がないのです。お客様が常に講師でした。自分自身のやり方に間違いがあることは当然なのです。写真を通してみれば はっきりと間違いがわかるのですから!

 

 そして 10か月たったころ、通信教育ののスクーリングが一か月間ありました。あと半年で国家試験です。

 

 その時、友達が 「俺の先生すごいんだぞ!この前の日曜日、一日に32人やったんだぞ!」と自慢げに言いました。その話を聞いて 私も先週の「日曜日、31人やったよ。」と言ってしまいました。この時の周りの友達は 明らかに軽蔑し、馬鹿にしたような目線で固まっていました。

 私は 言ってはいけないことを言ってしまったのではないかと思いましたが、何がいけなかったのかがわかりませんでした。そしてまた自信喪失! 

 そして10か月たったころ、テレビのニュースにカットコンテストに優勝した人のインタビューがありました。この時、一日にどのぐらいの人をこなしますかという問いに、優勝した人は言いました。「そうですね。一日に10人ぐらいですかね。」と答えたのです。私が「31にんやったよ!」という答えは 大ぼら吹きにしか思われなかったのです。

 このことを経験してからは とにかく人の前に出ないように気を付けることにしました。

 

 だから この場を借りてデータ美容を理解していただこうとしていますが、自分自身のように思い通りの仕上がりにならない人たちの手助けになればと考えて行っています。自分自身の視覚情報に自信のない方は サイズを合わせてみてください。

 私と同じように 自分自身の視覚情報を見直すことができますよ!