私が 似顔絵を描くようになったきっかけは 小学校3~4年ごろに見た平凡や明星といった雑誌に載っている吉永小百合さんや、梶芽衣子さんの写真を見て 「なんて奇麗な人なのだろう!」と感動したことです。
人間の顔を見て 「奇麗だ」と感動させられたことに疑問を持ったのです。普通の人の顔を見ても そんな感動することが無かったのですが、女優さんたちの顔を見るとほれぼれしてしまい、心が締め付けられるのです。
そのことがきっかけで その美しさを画用紙に描いてみたいと思い、鉛筆を手に取りました。描いてゆくうちに 奇麗だと思われる顔には 一定の形があることに気づきました。それが ゴールデンバランスです。ゴールデンバランスを基にして 描くようになるとそれなりに奇麗な顔を再現することが出来るようになりましたが、女優さんの顔とは似ても似つかぬ仕上がりでした。
だから 店長になった時、一番初めに頭に浮かんだのが ゴールデンバランスと同じにすればよい結果が出ると確信しました。
ただ、ゴールデンバランスにするための方法が全く分かりませんでした。
この時、私は 「サイズ合わせ」の方法を教えてもらっていなかったことに気づきました。どこかにサイズ合わせを教えてくれる講習が無いかと探しましたが、全く見当たりませんでした。
インターンになると同時の店長就任でしたから、仕方なく自分自身で試行錯誤するしかありませんでした。
その試行錯誤は お客様に協力していただきました。とにかく帰ってきたときにどのように崩れているのかを気にし、お客様の意見を聞き続けました。
免許を取ったら辞めるのだから 自分の未来に期待せず、恥も外聞もなく聞き倒しました。
とにかくサイズを合わせれば何とかなるという希望を抱き、仕事をつづけました。似顔絵を描いていたので その人の顔を見れば どのような仕上がりにすればよいかがはっきりと見えました。基本のゴールデンバランスと同じにするために 必死でした。
無意識のうちに 「フェイスマップ」を頭に描き、お客様の顔をオーバーラップさせれば 仕上がりイメージが出来上がるのです。
こうすれば仕上がり目標が簡単に出来上がるのです。その頃から 仕上がりの説明には従わず、5センチから7センチ長くしていました。長ければカットすればよいのです。しかし、切りすぎると修正できないのです。この方法にすれば 失敗がなくなるし、思い通りの仕上がりに近くなるのです。
とにかく迷ってはいられないのです。ほかのスタッフに仕事を回すためには 指定されたスタイルにするために 希望の仕上がりスタイルを聞くことが重要なのです。
この頃から 「失敗」することに楽しさを覚えたのです。「失敗」すれば 新しい方法を探すことができるのです。毎日が発見の連続でした。
そのために 美容業界の施術方法とは全く違う施術を行うようになりました。次第に自分自身は「アウトロー」であるというコンプレックスを抱くようになりました。
だから 度重なる講習の誘いには全く興味がありませんでした。講習をしたって 29秒で起きてしまうゲシュタルト崩壊によって 講習内容を意味を理解出てもらえないことは解り切っていました。つまり、見慣れてしまうためにどんなに奇麗に仕上がをしたって、「元が奇麗だったんですね。」と思われるだけなのです。
講習なんかしなくても売り上げは上がっているし、ほかの人に技術を盗まれることもないし、固定客に恵まれているのですから、私には 講習をする必要がないのです。
だから 私の講習内容を聞いて反発されても気になりません。
しかし、二人目の霊感師さんに熱心に進められたので 仕方なく毛髪美容学会に参加していましたが、獣医生命科学大学で発表したとき、美容業界に「サイズ合わせ」が無いことを知りました。
その日は 美容師さんたちの休みと重なり、美容師さんが参加していたのです。発表の後、一人の美容師さんが 「こうしたこと(サイズ合わせ)に気づかれたのはいつ頃ですか?」と聞かれたのです。また、美容師さんたちが似合わせえる方法がわからないと言って涙を流す人にも出会いました。
この時初めて自分だけが 「サイズ合わせ」を行っていたことを知ったのです。
この時、霊感師さんが無理に講習をしなさいを勧めてくれた意味が分かり、控室になっていた大学の学長室に戻った時、誰もいないと思い込んでいたので、扉を開けたときに 思わず「神様はこのことを言っていたのだ!」と大声で叫んでしまいしました。
ところが 横を見たとき、学長がいたことに気づき、顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしました。
この頃から 美容業界を改善するためには 「ゲシュタルト心理学」を広め、脳のメカニズムをつたえる必要があると思い始めました。