今でこ、そこのようにデータ美容という美容デザインテクニックをご紹介しているのですが、実は 「指導者になる。」という予言から逃げていたのです。
どう考えても 指導者になるタイプの人間ではないと思っていたからです。
そして なりたいとも思っていませんでした。なぜなら 重大な責任を背負わなければならないのです。おまけに まともに技術ができないのです。そんな人間が指導者に向いているはずがありません。
とにかく、「3年たって免許を取ったらやめる。」という計画に向かって必死になりました。
この時から私の生き方は激変しました。自分の目標がはっきりしたのです。「辞める」という目標が!
その目標に向かって 必死に立ち向かうことになったのです。優柔不断な自分の変貌ぶりにびっくり!どうでもいいや!という気持ちの裏で 絶対に「辞めてやる」という矛盾した決意が 自分自身をつき動かしたのです。
その頃の環境は 朝9時から夜9時までの営業時間、おまけに通勤に片道1時間20分、2か月に1度の技術テスト、不合格になれば2か月待たなければならないのです。失敗は許されないのです。
3年で辞めるためには 失敗すれば 更に環境が悪化するのです。
おまけに練習をするために モデルになってもらう人を探さなければならないのです。
この時から 協力してもらうために 必死に頭を下げ、お願いするという努力をするようになりました。不必要なプライドを捨てるようになりました。だから 営業時間中には ほかの人に逆らわないようにしました。お客様たちに対しては 馬鹿になり切り、冗談まみれの接客をすることにしました。
とにかく、ほとんど毎日、終業後居残って練習をし、最終電車で帰っていました。「辞める」という目標は 私にとって輝いた「希望」だったのです。「辞める」ためなら なんでもするという意気込みだったのです。
とにかくやめたかったのです。
ところが そんな環境に身を置くことによって 自分の人生は 自分の目標とは違った方向に向かっていたようです。モデル探しに協力してくれる人が出てきたり、通勤時間を無くすために アパートを紹介してくれたる人が出たりしてきたのです。
「辞める」という決断をすることによって 周囲の人たちの好意に気づくことができるようになったのです。
その時、「感謝」という心が ほんの少し芽生えてきたのです。「辞める」というわがままな決断をすることによって そんな自分を認めてくれる環境であることに気づいたのです。
この気づきによって 働く人間の「本音」を学ぶことができたように思います。
簡単に言えば 「楽して儲ける」ことが目標なのです。無駄な苦労をせずにがっぽり稼げればOKなのです。
「辞める」と言決心は 曖昧な教育システム、修行という名に隠された低賃金システム、その反対に 「ほかの人をきれいにする」という夢を提供する仕事という美容業の矛盾によって作られた環境であることに気づいたのです。
この気づきによって まず、曖昧な教育システムから脱出することにしたのです。曖昧な教育システムを脱出するためには それぞれの骨格サイズに合わせた施術方法を確立することにしました。
簡単に言うと「サイズ合わせ」をすることにしたのです。
しかし 実際に基本通りの施術方法を行うと 採寸結果に間違いが起きていたのです。簡単に言うと「切りすぎ」になるのです。どんなに正確に施術しても 切りすぎてしまうのです。
そのことに気づいてから 私は基本を無視して施術することにしました。基本を無視して施術するということが 生意気であることは気づいていましたが、長めに施術することにしました。施術を繰り返すことによって なぜ、「切りすぎになるのか?」という疑問の答えがわかるようになりました。
その理由が 頭部骨格が「卵型である。」という物理的原因でした。こうした原因に気づくことによって ゲシュタルト心理学を基にした脳の働きの裏付けができるのです。独りよがりの探求心が 思わぬ結果を招いたのです。
このころから 自分の目の前に現れる「苦難」が 「幸運である」と解釈できるようになり、苦難を乗り越えることによって 視野が広がることを学んだのです。