私は 若いころ、美容室で働きながら、モデルクラブに所属して ヘアメイクに仕事を体験していました。

 免許を経ったら辞めるというはっきりとした目標があったので、3年間(当時通信は2年かかり、インターン概念必要だったのです。)のうちに美容業界の総ての仕事を体験したかったからです。

 

 ところが 入ってみてビックリ!店の美容技術とは全く異なっていました。デザインの仕方が全く違うのです。その違いに大きな刺激を受けました。

 スタジオ撮影やロケなどがあり、カメラマンや照明、小道具や衣装係などそれぞれの役割がはっきりとしていました。

 

 営業では 左右対象が当然のことでしたが、ヘアメイクでは 左右対称はだめなのです。デザインポイントは奇数なのです。その意味は 紙面に「動き」が出ないからなのです。決められたことを決められた方法で施術すればよかったのですが、ヘアメイクでは 通らないのです。その場その場に対応できなければいけないのです。刺激だらけの毎日でした。 

二次元の画面を意識して創り出す、夢や幻を創ることが仕事なのでした。

 

 これは 楽しかったです。叱られることが多かったのですが、新しい発見の毎日だったのです。この頃から写真を撮るようになりました。写真で見る仕上がりと、自分自身が予想している仕上がりとは 大きく違っていたのです。写真を撮るたびに自分自身の欠点が見えるようになりました。

 

 そして2年ほどたった時、自分自身の無力さに気が付いたのです。モデルや女優さんなど奇麗な人たちをやっているのだから奇麗にできて当たり前だということに気づいたのです。

 

 この頃には 3年したら辞めるという目標は 伸びていました。つまり、仕事が面白くなってきたのです。

 

 そして 欠点のあるお客様を相手にした方が いろいろなことが学べるのではないかと気づいたのです。

 その時、「フェイスマップ」が基準でした。ゴールデンバランスに修正することで 奇麗ににできると考えていたからです。元もと似顔絵を描いていたので、その人の顔を見れば どこをどのように修正すればよいかがわかったのです。

 そして 仕上がりを写真にとるようになりました。当時はフィルムカメラでしたので現像代がかかりましたが、それ以上の何かを発見していました。写真を通して多くのことを学びました。普通の人でも写真にの取り方によって 驚くほどきれいに見えるようになるのです。

 こうした経験の中から 奇麗にするための誤魔化しテクニックを身に着けたのです。