この美容技術は サイジングという技術です。つまり、サイズ合わせです。

 サイズを合わせれば 誰でも奇麗に見せることができる技術です。洋服を選ぶときにも 必ず、自分の体形にあった洋服を選びます。体形に合わないものは 色や柄、形が気に入っていても絶対に買いませんよね。

 

 その理由は 「似合わない」からです。似合わない洋服を着る人はいませんよね!

 

 データ美容のサイジング技術というのは 「似合わせる」ために それぞれの人に骨格サイズに合わせてデザインを提供する技術です。

 

 ところが 従来の美容技術は 仕上げまでの施術過程は提供されてきましたが、 それぞれの骨格に合わせるための技術がありませんでした。

 

 なぜ 骨格に合わせる技術が無かったのでしょうか?

 

 それは 基本となる視覚情報に 錯誤=間違いが起きていたからです。つまり、目に見えていない脳の働きに問題があったのです。

 

 それも複数の錯誤が同時に起き、変化しているのです。そしてその複数の錯誤が創り出す変化を 無意識に認識される「ゲシュタルト崩壊」という脳の働きによって消し去っていたのです。その結果 変化しているにもかかわらず、変化していないという錯誤が起きていたからです。

 

 これは 化粧をしたり、髪型を変えて奇麗にすることができると同時に 「似合わせる」ことによって その化粧の存在感や、髪型の効果を見えなくっしてしまい、元から奇麗だったのだという錯誤を起こしていたために 美容技術の効果ではないという錯覚が起きていたのです。

 

 そのために 美容技術の発展が妨げられてきたのです。

 採寸結果に間違いが起きているために 思い通りの仕上がりを創ることができなかった。

 採寸結果の間違いによって オーダーメイドができず、お客様の信用を失ってきた。

 ゲシュタルト崩壊によって採寸結果に間違いが起きていることにも気づなかったために サイズ合わせができなかった。

 サイズ合わせができない原因を お客様の顔に問題があると考えていた。

 

 こうした視覚情報の間違いを 簡単に見破る方法ができたのです。

 

 それが デジタルカメラとパソコンを使って 「ゲシュタルト崩壊」という脳の働きを視覚化することができるのです。無意識に認識されてしまう「ゲシュタルト崩壊=見慣れる」という脳の働きは 29秒で起きてしまうために 自分の視覚情報の間違いに気づくことができなかったのです。

 

 しかし、デジタルカメラで写真にとれば 「ゲシュタルト崩壊=見慣れる」が起きていることを認識できるようになるのです。

 

 昔 ある人が私にこうアドバイスしてくださいました。

 それは 「仕上がりを写真に撮ってみなさい。」といったのです。その当時は カメラもフィルムでしたので面倒だったのですが、 とってもたのです。


 その写真を見て 驚いてしまいました。自分ではかなり一生懸命基本通りに仕上げたつもりだったのですが、写真に写っていた仕上がりは 自分の頭が狂ってしまったのかと思うぐらい、思い描いていた仕上がりとは違っていたのです。絶望感に襲われると同時に 自分の中に眠る「可能性」がないことを知ったのです。

 

 その時から 私は基本通りにすることをやめました。どっちみち、3年で辞めてしまうのだから 怒られても見捨てられてもどうでもいいという捨て鉢の考えになりました。

 

 ところが このことをきっかけにして 皮肉にも私の人生が大きく開けてきたのです。