この研究発表をするため、顔学会を紹介してくださったのは 「清水悌先生」です。

 

 今から40年ぐらい前、メイクアップの方法に疑問があり、化粧品会社のメイクアップ講座ではない講習を受けたかったのです。

 その疑問は 濃いアイラインやアイシャドウを使うために どうしても濃い仕上がりになってしまい、若い人でも老けたように見えたからです。

 

 そして テレビを見ていた時、東京の青山に化粧品を創らせていただけるところができたというニュースが流れてきました。

 

 図々しくも電話をかけ、3日間講習を受けることにしました。名古屋から通うわけにはいかなかったので ホテルに泊まり込みでお願いしました。

 

 その3日間の講習によって 私の目が大きく開かれたのです。それまで抱いていたたくさんの疑問が すべてクリアになり、仕事に対して前向きに取り組めるようになったのです。

 

 そして 東京のヘアモード社でヘアスタイルの撮影をしたとき、はっきりとその謎が解けました。

 この写真を撮った時、私のほかに2名の人が参加していました。私のモデルだけ日本人で、ほかのモデルは白人でした。そして その時、白人のメイクと日本人のメイクに大きな違いが必要であることに気づいたのです。

 

 当時の私は 外国映画に夢中でしたから 堀の深い派手な顔立ちが好みでした。

 

 ところが このモデルさんの順番になり、ライトに当たった時私はびっくりしてしまいました。アイラインや濃いアイシャドウが施されていないにもかかわらず、強烈な東洋人の美しさがあったのです。

 

 今までの私の美意識ががらりと変えられてしまいました。色の選択の仕方が変わり、ファンデーションや、アイラインやシャドウの色の使い方が全く違うようになったのです。

 

 自分の脳の中に眠る「審美眼」が目覚めたのです。似顔絵を描いてみたとき、不必要な影や線を見えなくすれば 顔全体が奇麗に見えることに気づいたのです。

 

 簡単に言えば 殆ど素顔に見えるにもかかわらず、骨格補正ができるようになったのです。そしてそれ以上派手目にしたければ 自分自身でアイシャドウやアイラインを加えてもらうことにしたのです。

 

 このテクニックのおかげで中高年層にも似合うメイクができるようになりました。

 このテクニックは 重宝してます!