実は この研究発表は 私自身がやりたくてやっているわけではありません。多くの人の勧めによって やり始めたのです。
私は 入店して間もなく、転職して美容師を目指したにもかかわらず、仕事が合わないと思って辞めることにしましたが、通信課程の授業料を支払ってしまっていたために 免許だけは取ってから辞めようと決心し、がむしゃらに3年間を過ごしました。
2年でカットを覚え、3年目はセットを覚え、一応の技術を身に着けることにしました。とにかく3年したら、「辞められる」という希望と引き換えに、自分の身を粉にして毎日を送りました。
そして 入店してから半年たった頃、カットコンテストが行われるということを聞き、免許が無くても出場できるかと聞いたところ、「OK] と言うことだったので身分をわきまえていないことは承知で出ることに決めました。
ところが この時、とんでもない間違いが起きてしまったのです。
出場人数が多かったために 2部に分かれて予選が行われたのです。その時、驚くようなハプニングが起きたのです。
コンテスト出場していながら コンテストの裏方として、集計係の一人にもなっていたのです。その集計をおこなっていた時、店長が予選トップの人の番号を読み上げ、「この人、誰?」と聞かれたのです。
読み上げられたその番号は 私の番号だったのです。「そんな馬鹿な!」自分自身が一番びっくりしたのです。
そんなはずはないのです。コンテスト出場の動機は コンテスト出場を理由に、グラデーションカットを教えてもらおうという魂胆だったのです。3年後退職という目標が作った行動でした。当時、カットの練習を始めたころで15人ぐらいしかカット練習していなかったのです。
そんな新人が 入賞してしまったら、ほかの人のメンツをつぶすことになってしまいます。
だから 予選トップでありながら、入賞できなかったのです。
このことをきっかけにして、なぜこのような「間違い」が起きたのかを考えるようになりました。
「3年後退職」という目標は 「我慢」や「忍耐」を押してると同時に、自分自身の運命を大きく変えてゆくことになりました。
そして その後、インターンになると同時に、「店長」になってしまうというハプニングに見舞われることになりました。
当時、「店長」は誰ですか?と聞いたところ、原田先生がなるということだったので 仕事を見てみたいという興味から 変わることにしました。ところが 変わるという話になってから、「店長」になってもらえないかという話に代わったのです。そんなことは 私にとっては無理難題にしか思えず、「3年後退職」という目標によって断り続けたのですが、とにかく説得され、その「3年後退職」という目標によって「ダメだったら、辞めればいいや!」と腹をくくったのです。
今回から この「裏話シリーズ」を書くことによって 思い通りにいかない人生というものが おおくの学びを生み、多くの可能性を見つけ出す原動力になったことを知っていただけたらと思います。