今日は大阪上本町にある大阪新歌舞伎座に行ってきました。
近鉄上本町駅直結のYUFURAの6Fに位置する新歌舞伎座です。


11時前に到着しましたが、小雨まじりで凄く寒かったです。

関西地区でも冬将軍到来。いよいよ本格的な冬が始まるようです。

嫌だなぁ…。



 
※ロビーにはたくさんのスタンドが設置されてました。


6Fに上がると既にたくさんのお客さん。

老若男女…と言いたいところですが、ほとんどが50代、60代、70代のシルバー世代(笑)

30代、40代なんてほとんど不在です(笑)

仲間さんが主演だからもっと若い世代の客が多いと思いましたが、平日の昼間ではこうなりますね。


本日のお席は3階席の下手側の2列目。

やや斜めの席でしたが、とても見やすくほぼオペラいらずで観劇できました。

平日の昼間の公演ですがお客さんはいっぱい…。

3階席でもほぼ満席でした。とても人気がある公演なのですね。



それでは本日のレポートです。


「放浪記」
~大阪新歌舞伎座~
2015年11月26日(木)天気:曇り時々雨



<公演時間> 
1幕 11:30  ~ 12:20
~休憩10分~
2幕 12:30  ~ 12:50
~休憩30分~
3幕 13:20  ~ 14:25
~休憩10分~
4幕 14:35  ~ 15:00


(場内の様子)
この劇場は「新歌舞伎座」という名称であるにも関わらず、滅多に歌舞伎を上演しなかった(1995年2月の「二月大歌舞伎 市川猿之助特別公演」を最後に、初代劇場では1ヶ月単位の歌舞伎公演は行なわれなかった)が、その原因はこの劇場の創設当時の事情が関係しているそうで、最近はコロッケや五木ひろし等による歌謡ショーが中心になってるみたいです。


<主な出演者と配役> ※敬称略
仲間由紀恵… 林芙美子
若村麻由美… 日夏京子
永井大… 藤山武士
窪塚俊介… 福地貢
福田沙紀… 悠起
立石涼子… 母 ・ き し
羽場裕一… 白坂五郎
村田雄浩… 安岡信雄
原康義… 菊田一夫
田口守… 田村伍平
佐野圭亮… 香取恭助
若杉宏二… 上野山光晴
角間進… 謙作(芙美子の養父)
浅野雅博… 伊達春彦
大原康裕… 行商人の夫
田井宏明… 大和田
小坂正道… 西原
朝廣亮二… 金山
俵和也… 菊田青年
高橋良輔… 学生風の客
芝村洋子… 女占師
梅原妙美… 村野やす子
古川けい… くら
下山田ひろの… まさ枝
田嶋佳子… 浅子
松村朋子… あけみ
諏訪ひろ代… のぶ
岩﨑亜希子… とも子
村井麻友美… 君
奥良子… 行商人の妻
藤田知美… 女給
徳田公華… 女給


<スタッフ>
作: 菊田一夫(林芙美子作品集より)
潤色: 三木のり平
演出: 北村文典
美術: 中嶋正留
照明: 服部 基
音楽: 古関裕而
音楽: 小川寛興
効果: 奏 大介
方言指導: 青野光臣
演出補: 郷田拓実
舞台監督: 落石明憲
制作協力: 金澤宏次(ユニオン映画株式会社)
プロダクションマネージャー: 佐藤由美子
アソシエイトプロデューサー: 樋口優香
プロデューサー: 岡本義次
宣伝美術: 刑部一寛・渡邉修平(ブラフマン)

製作: 東宝株式会社


【解説】
劇作家・菊田一夫の手によって誕生し、主演・森光子が生涯をかけて磨き上げた『放浪記』を仲間由紀恵が受け継ぐ。 人生の歓びと哀しみが胸にせまる名舞台をぜひご堪能ください。


【あらすじ】
昭和の初期。林芙美子(仲間由紀恵)は行商をしながら、母のきし(立石涼子)と駄菓子屋の二階で暮らしていた。彼女が八歳の時から育てられた父は、九州から東京まで金を無心にくるような男だった。隣室に住む律気な印刷工安岡(村田雄浩)は不幸な芙美子に同情するが、彼女は彼の好意を斥けた。自分を捨てた初恋の男香取(佐野圭亮)のことが忘れられないのだ。母を九州の父のもとへ発たせた芙美子は、カフェー「キリン」の女給になった。


彼女の書いた詩を読んで、詩人兼劇作家の伊達(浅野雅博)は、同人雑誌の仲間に入るようすすめた。まもなく、芙美子は本郷の伊達の下宿に移ったが彼の収入だけでは生活できず牛めし屋の女中になった。ところが、客扱いのことからクビになった芙美子は、下宿で日夏京子(若村麻由美)が伊達にあてた手紙を発見した。新劇の女優で詩人の京子は、やがて伊達の下宿へ押しかけてきた。憤然と飛び出した芙美子は、新宿のカフェー「金の星」で働くことにした。


その間に芙美子が新聞に発表した詩を高く評価したのは、「太平洋詩人」の福地(窪塚俊介)、白坂(羽場裕一)、上野山(若杉宏二)らである。彼らは京子をつれてきて、芙美子に女同士での出版をすすめ、今は伊達と別れた二人の女は、ふしぎなめぐり合わせの中で手を握り合った。こんなことから芙美子は福地と結婚したものの、貧乏と縁がきれない。ある日、新進作家の村野やす子(梅原妙美)をつれて、白坂と京子がきた。そして、「女性芸術」でふみ子と京子の詩を選択のうえ、どちらか一篇を掲載すると告げた。安岡が金を持って訪ねてきたことから、福地は芙美子と安岡の仲を邪推した。芙美子は再び婦らぬ決心で家を出た。


その後、芙美子の力作「放浪記」が「女性芸術」にとりあげられ、彼女は文壇に第一歩を踏み出した。そ

んなとき、彼女は画家の藤山武士(永井大)を知った。「放浪記」出版記念会の日、芙美子の眼は感激の涙で濡れていた。林芙美子という人生をのせた機関車は走り出した。


(感想)
森光子さんが1961年の初演から2012年の亡くなるまで出演されてた作品。
通算上演回数は2017回の超ロングラン作品でした。
森光子さんがでんぐり返しをするシーンはとても有名です。(2008年からは年齢の問題から万歳三唱に変わったようです)
そこで今年、2005年に森光子さんとドラマで共演しそれ以来親交がある仲間由紀恵さんの主演で「放浪記」が復活ということになったのです。舞台前には森さんの墓前に報告に行ったという仲間さん。森さんも微笑ましく天国から見守ってくださってることでしょうね。今後の舞台の成功をお祈りいたします。


物語の内容は仲間さん演じる林芙美子が幼い頃から貧乏生活を強いられ、生活を支えるために女給(今のキャバ嬢みたいなもの)になったが、そこで同僚の悠起がヤクザな男に絡まれてたのを助けるが、女主人に客扱いが悪いとクビになってしまう…。その後、伊達の下宿に移り住んで生活をしていたが、その部屋で京子が彼に宛てた手紙を読み憤然と下宿を飛び出す。(伊達と京子が恋愛関係にある内容)


その後、詩が好きな芙美子が新聞に詩を発表。それが福地、白坂、上野山が高く評価。
彼等は京子を連れてきて女同士での出版を勧める。
ある日、新進作家の村野を連れて白坂と京子が芙美子のもとを訪ねてきた。
村野が言うには、京子か芙美子のどちらか一篇を取り上げるというもの…。


芙美子は原稿を友人を介せず直接出版社に郵送するが、仲介の友人にそのことを指摘され険悪に。
京子は自身の原稿をその仲介の友人に渡すよう芙美子に依頼するが、彼女は直接出版社に郵送。しかし、すでに締め切りが過ぎており、その原稿は出版社の目に留まることはなかった…。
結果、芙美子の作品「放浪記」が取り上げられ文壇に第一歩を踏み出すことになるが…。
~以降エンディングへ~


言ってみれば林芙美子さんの自叙伝のようなもの。
実際に凄く貧困であったし、
女給もされたということでした。
とてもご苦労なさってたのですね。

その女給のシーンですが、林芙美子さんは実際は容姿が悪く、客からのお捻りもほとんどもらえなかったとか…。でも福田沙紀さんが超人気の女給さんで客からのお捻りもいっぱいもらえて、仲間さんはブスで人気がなくお捻りが全くもらえない…という設定はかなり無理がありますね(笑)だって仲間さん、凄くお綺麗なんですもの。私だったら福田さんより仲間さんを指名しますもの(笑)とてもブスで不人気な女給さんには見えないですね。


後半で老いた芙美子を演じられてるシーンはさすが女優仲間由紀恵という感じ。
若いながらも見事な老い具合でした。さすが実力派女優ですね。


このお芝居は、森さんがでんくり返しをするシーンが有名ですが、仲間さん版は側転に変わってました。とてもお見事な側転でとても素晴らしかったです。この辺りは若さが勝ちましたね。


それにしても出演キャストが超豪華。
若村麻由美さん、永井大さん、窪塚俊介さん、福田沙紀さん、立石涼子さん、村田雄浩さん等。
村田さんのヘタレでモテない男を演じる姿は上手かったし、2幕の広島の故郷に帰った芙美子と会話した時の立石涼子さんの広島弁はお見事でしたね。「連れてきんさい」とか「じゃろ」とか温かい言葉に癒されました。私は鳥取が故郷なんですが、同じ中国地方でも感じがだいぶ違いますね。言葉がとても温かくて和みました。


今回の公演は計4幕の構成。
1幕の後に10分の休憩。お昼どきだったのでここでお弁当を食べる人が続出(笑)
スタッフは2幕の後の30分の休憩時間に食べてください~とアナウンスしてましたが、この時間で殺生でっせ~という時間(笑)セットの転換に時間がかかる…というのが理由みたいですが、1幕と2幕は一緒にできなかったのかなぁ…と思いますね。小刻みに休憩があって4幕は正直ダレます…。
多分ご高齢の森さんに配慮した時間配分だったのかな…と思いますが、若い仲間さんに代わったことですし、時間割りも改善が必要でしょうね。


…というわけで休憩を挟んで3時間半の公演堪能いたしました。
笑いどころも多くて非常に楽しい公演でした。機会があればまた見に行きたいです。


次回の観劇は29日(日)。
梅田芸術劇場で「プリンス・オブ・ ブロードウェイ」を観劇予定です。
元星組トップスター柚希礼音さんの退団後の初舞台とても楽しみです。


以上です。