バッテリー、こんなに高くてビジネスになるの? | 元太陽光発電技術者の道楽ブログ

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30年余り太陽光発電に携わってきましたが、リタイアすることにしました。
これまでの経験を活かし、我が家の屋根太陽光発電や購入した分譲太陽光発電所の状況・運営・評価などをはじめ、太陽光発電の技術に関連したことを中心に呟いていこうと思います。

2019年秋から住宅用太陽光発電の卒FITが始まるので、それを狙ったビジネスが動き始めています。なかでもバッテリーを使ったビジネスはよく聞きますね。最近も東電関係の会社によるビジネスが紹介されていました(東電子会社、「卒FIT」太陽光睨み、蓄電池前提の電気料金プラン

 

「あいでんき」という名前の料金プランで、ここの扱う9.8kWhのバッテリーを設置し、深夜電気なども使った契約で、電気代が月に1500円ぐらいお得になるという触れ込みです。月に1500円安くなると言っても、設置するバッテリーはいくらするの? まさかタダで設置してくれるとは思えませんね。この記事にはバッテリーの値段のことを書いていなかったので別途調べました。下のとおりです。なんと285万円!!! そんなもの、いくら月の電気代が1500円安くなってもどうしようもないな!!!

 

まぁ、285万円と言うのは「希望小売価格」で、軽く半額ぐらいにはなるだろうとは思いますが、それでも話になりませんね。

 

バッテリーの価格を比較するときはkWh当たりの価格を求めると良いと思います。このバッテリーの場合は約30万円になりますね(285万÷9.8kWh)。あのテスラ社の価格破壊のバッテリーは6万円/kWhぐらいでした。今では4.5万円/kWhぐらいになっていると聞いています。さすがに30万円/kWhというのは(この価格は制御システムも含んでいますので単純には比較できませんが)ちょっと高すぎますね。

 

私の計算では、経済性のとれるバッテリー価格は3万円/kWhです。まぁ、バッテリーの付加価値(非常時にも安心とか)を考えると、4.5万円/kWhでも良いかなというところはありますが、10万円/kWh以上はないな。

 

東電の料金プランがどうなっているのか判りませんので、はっきりとは言えませんが、やっぱり割に合わないのじゃないかなぁ。

 

 

 

 

 

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