中国が世界最高の変換効率を記録??? | 元太陽光発電技術者の道楽ブログ

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30年余り太陽光発電に携わってきましたが、リタイアすることにしました。
これまでの経験を活かし、我が家の屋根太陽光発電や購入した分譲太陽光発電所の状況・運営・評価などをはじめ、太陽光発電の技術に関連したことを中心に呟いていこうと思います。

トリナソーラーと言う中国の太陽光パネルメーカーが世界最高の変換効率を記録したそうです(世界記録の効率25.04%、n型裏面電極の太陽電池セルで)。25.04%で世界最高???と思ってよく読んでみると「n型単結晶シリコンを利用した6インチの裏面電極セルで」という但し書きがついていました。

 

シリコン太陽電池セルの最高効率がいくらだったかよく覚えていませんが、また面積によっても異なってきますが、セルレベルでは25%は既に達成されていた値だと思います。

 

今回はまずn型であるところが重要なようですね。n型であることにどういう意味があるのか、それを説明できればカッコいいのですが、できません(笑)、残念。とにかく、最近はn型で効率を出そうという研究が盛んなようです。そのうち判ったら、またご報告したいと思います。

 

もう一つの特徴は裏面電極と言うことでしょうけれど、これはサンパワーが実用化していて、日本では東芝が供給しており、それほど目新しいものではありません。

 

まぁ既存の技術の寄せ集めのようなところはありますが、中国も第一線の技術を持っているということは判ります。しかも、きっと安く作ってくるのでしょうね。消費者としては嬉しいですが、日本のメーカーなどは嫌な思いで見ているかもしれません。

 

研究レベルのセルで25%というと、実用レベルのモジュールでは20%ぐらいですかね。もう少し上ですかね。できれば、もう少し高い効率のものが欲しいと思うのですが。モジュールで25%とか。シリコンでは難しいのかなぁ・・・。

 

 

 

 

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