Looopでは同社の太陽光発電と蓄電池を購入すると、電気代を最大5円/kWh安くするという電力サービスを開始するそうです（基本料金0円の電気プラン「Looopでんき」に新メニュー、蓄電池との併用で最大5円引き）。恐らく2019年問題に対応して、太陽光発電を持つユーザーが蓄電池を購入するのを狙ったビジネスだと思います。
蓄電池は4kWhで898,000円だそうです。これを購入し、かつLooopの太陽電池を載せてLooopと電力売買契約すると5円/kWh安く（東電なら21円/kWhで）電気を購入することができるようです。
確か、テスラ社のパワーパックが7kWhで3,000ドルぐらいだったと思いますので、Looopの蓄電池はかなり高いような気もしますが、テスラ社はこれにコントローラや工事費が含まれていなかったような・・・、とにかくLooopの蓄電池が安いのかどうか少し検討してみたいと思います。
まず蓄電池容量の4kWhについてですが、少し小さいですね。普通の家庭ならこの倍ぐらい要りそうな気がしますが・・・、逆に4kWhぐらいならほとんど毎日満充電して使い切るのではないかと思います。仮に毎日、太陽光発電した4kWhを蓄電して夜に使い切るとすると1年間では 4× 365 = 1,460kWh、10年使えるとして 14,600kWh の電気が無料で使えることになります（太陽光は投資回収が終わっていると仮定）。電気代が1kWhあたり26円とすると10年で 14,600 × 26 = 379,600円の節約となります。
これだととても蓄電池代（898,000円）を回収できないですね。蓄電池が20年持つとしてもまだ回収できません。ただ、Looopとの契約で購入電気代が5円/kWh安くなるので、その効果を考えると、やっと投資回収できて少し儲かるかな、というところですね。蓄電池は20年持つとして。
うーん、うまいところに価格を持ってきていますね。しかし、あまり電気を使わない家庭だと投資回収できないかも。わが家など電気消費は1ヵ月で200kWhを超えることは滅多にありませんから、この蓄電池では投資回収できないかも。Looopはもう少し頑張って値段を下げて欲しいですね。
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