私は産総研、NEDO、太陽光発電協会の報告会には毎年出席するようにしています。そのうちの産総研の成果報告会が6月13日、14日に行われていますので、行ってきました。
産総研は国家研究機関ですから、成果報告も最先端の研究報告が中心となります。ただ、報告会の最初には、いつもエネ庁あたりの概論があり、日本の太陽光発電の全体的な状況が聞けるので参考になります。
今年もエネ庁からの特別講演がありました。当然、改正FIT法関連の話もありましたが、それは巷で語られていることと大差はありません。それより今年の印象としては、エネ庁が明らかに太陽光発電の本格的な普及を目指す意気込みが強く感じられました。
エネ庁が太陽光の本格普及に自信を持つ背景として、既に海外で太陽光発電のコストが既存電源と対抗できる実績が出てきていることが取り上げられていました。これまで世界で最安値の太陽光発電は、サウジの2.3セント/kWhだそうです。もちろん、サウジは日本より人件費が安く規制も少ないだけでなく、日照が日本の1.5倍もあるという好条件がありますが、それらを考慮しても日本でも10円/kWhでできる時代になったと見ているようです。もはやグリッドパリティでなく発電パリティとか・・・。
いや、ホントに10円でできるようになったのでしょうかねぇ? まんざら嘘でもなさそう。
それと2019年問題を起点とした自家消費の普及。今はまだバッテリーが高いのでペイしないかも知れませんが、バッテリーはまだ安くなると見ているようです。テスラのパワーウォールは安くなりましたが、エネ庁は更にその半額ぐらいになるだろうと見ています。バッテリーのコストターゲットは10,000円/kWhだとか。それなら確かに太陽光発電の自家消費が進むでしょうね。
エネ庁のこの講演はとても頼もしく、良い気分にさせてくれました。成果報告会のスタートにふさわしいですね。研究の成果報告内容については明日から報告します。
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