FIT買い取り価格低下とともに太陽光発電所の建設が下火になってきました。新しい建設が減ったら、これまで建設された発電所の保守を何とかビジネス化しようと思うのは当然の成り行きでしょう。既に1-2年前からその傾向があったと思いますが、最近もその関連で株式をにぎわせているものがありました。
まず省電舎(省電舎がストップ高、太陽光発電設備のメンテナンス事業開始)。
ここの特徴はNTTスマイルエナジーの太陽光発電遠隔監視サービスと連携していることですね。NTTスマイルエナジーのエコメガネは太陽光発電監視では最もメジャーと言っても良いでしょうから、大きなビジネス成長が確約されていると見られたのでしょう。NTTスマイルエナジーにうまく入り込んでいる辺り、この会社、ビジネスのセンスがあるのかもしれません。
またNPCの保険事業も注目されたようです(NPCが一時26%上昇、業界初の保険スキームを開発)。
NPCは太陽光パネルのラミネーターで圧倒的なシェアを誇る会社ですが、最近ELによるパネルの現場評価サービスを始めていましたので注目していました。今回の記事では保険事業にも手を出すようです。記事だけではどのような保険なのか良く判りませんし、少し手を広げ過ぎではという印象もありますが、今後どのようになるのか興味があるところです。
全般的に見て保守への関心が高まることは良いことでしょう。ただ、太陽光発電は他の発電方式に比べて圧倒的に保守の少ない方式であり、せいぜい売電売り上げの数%の市場(発電規模に依ります)にしかならないと思いますので、あまりビジネスとしては大きくならないような気がします。
小さな市場で過当競争にならずに、質の良いサービスが提供されていくことを望んでいます。
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