お天道様と北風。 | Sunny-Style通信(つかさ編)

お天道様と北風。

さっきの話の続きではないが・・・デリバティブの話。


私のゼミの先生は、デリバティブの神様であることもあり、、、

デリバティブを修論のテーマに取り上げている学生が多い。

同じゼミに、黙々と天候デリバティブを研究している同士がいる。


天候デリバティブはナカナカおもしろい。


例えば、電力会社とガス会社。


冷夏だと、、、

電力会社は、クーラー等を使う家庭が少なくなって・・・儲からない。

ガス会社は、湯を沸かしたりして、例年より、、、儲かる。


猛暑だと、、、

電力会社は儲かって、ガス会社は儲からない。


その分岐点は、18℃くらいらしい。

天候で、企業の収益が左右されるのは、困る。


ということで、収益を安定させるために、、、

気温が18℃を下回る日が20日以上あったら、、、

ガス会社→電力会社に収入の補填が行われる。

気温が18℃を上回る日が20日以上あったら、、、

電力会社→ガス会社に収入の補填が行われる。


これで毎年決まった額の収益は確保できる計算となる。

これが天候デリバティブと呼ばれる金融派生商品である。



デリバティブとは、、、

将来の価格変動のリスクを回避するための工夫である。


これまで将来の価格変動がどうなるかわからない

丁半で事業をしていた代表例として、、、農業がある。


しかし、近年、農業においても天候デリバティブが用いられ、、、

米国では、農家の収益が安定してきているときく。


農業は、気温だけでなく、日照量や降水量なども収穫量に

影響を与えるため、もっと複雑なデリバティブが組成される。


将来、農業分野にもチャレンジしてみたいと思っているので

ここらへんの天候デリバティブは必須でマスターしたいと思う。



まっとけー、自給率UP~。



まっとけー、食の安全~。