こんばんは。
日だまり訪問看護ステーション 山田万理です。

大好きなフォロワーさんがいます。
ケアマネージャーされてて、日頃は面白くて、心がほどけるブログなんです。

8050問題について書かれた記事に、餅は餅屋に任せるというような内容があって、読んだあと、

そっかぁ!!

と、
腑に落ちたんです。

私、思い込んでいたわ。

それは、11/29に投稿した方の看護についてです。

神経難病のご主人、子供はおらず、実家はそれぞれ遠方で介護は奥様が独りで担っています。

退院したのが先週土曜日。

退院してから、毎日5~6回の緊急コールがあります。ちょっとした変化が不安で、過敏になっています。

昨日、
「いつもより唾液の量が少ないけどいいのでしょうか?」
と連絡がありました。
いつもは流涎(唾液を飲み込めず垂れてくること)が多く、唾液を誤嚥して肺炎リスクが高い状態です。

「誤嚥のリスクが減るので、悪いことではないですよ。」
とお伝えしました。

その10分後、
「肩で呼吸していて苦しそう。血圧も高くて、このまま様子見ていてもいいのでしょうか?心配で心配で。見に来て欲しいです。」
と再びコール。

訪問時、血圧が200台でしたが、spo2(酸素飽和度):98%で、私の顔を見て、よっ!てな感じで手を挙げニコッと笑う。

ん?
いつもと変わらない。

奥様、
「眉間にしわ寄ってて、今日はいつもと何か違う。どうしたらいいか分からない。良からぬこと考えてしまう時があります。」
と肩を落として泣き出してしまいました。

「病院では血圧落ち着いていたのに、私がしっかりしてないからこんなことになるのかねぇ。情けない。さっきトイレ連れて行ったのに、またトイレって落ち着かないんです。腰痛い。私の体がもう…」
涙がなかなか引っ込まず。

背中をさすりながら、さて、どうしたものかと悩みました。

血圧の変動は、入院時と生活リズムが違い、デイサービスにも通所していて、緊張もするだろうし活動量が多くなっている影響だろうと伝えて、血圧160以上になれば再開と指示されている降圧剤の服薬指導をしました。

看護師から見るといつも通りで、肺の音もキレイなので、spo2が90%切った時に、対処法を主治医に相談しますと伝えました。

奥様の視野がとても狭くなっていて、良からぬこと(虐待?心中?)を考えるって、危険!!

ショートステイを利用したことがないので、利用して自分を大切にする時間を作り、リフレッシュすることを勧めました。

「この人が、人様に迷惑かけないか心配。施設に預けるなんて可哀想。勇気がいるね。勇気ない。」

うーん・・・。
困りました。

今日、スタッフとカンファレンスしました。

1:神経内科の先生に、予測される病状変化を説明して頂き、その時は受診同行する。
奥様の受け止め方を確認して、正しく理解出来るように補足説明をする。

2:奥様のフォローは訪問看護師だけでは困難だから、保健師さんに介入して頂き、患者会や研修の案内などを依頼する。

3:神経難病の家族を持つ方なら、奥様の気持ちに共感して理解者になって下さるはず。
人見知りな奥様が、患者会や研修を通して仲間を見つけられるように、時には一緒に参加する。

4:ケアマネージャーさんに1~3を報告して、地域包括支援センターに、地域でご夫婦の見守り支援して頂く相談と、奥様にショートステイ利用の提案をして頂く。

訪問看護だけでは解決の道筋が立たないのに、訪問看護の力で解決しなきゃと思い込んでいました。

なんて傲慢な私だろう。
反省。

カンファレンスでスタッフがひと言。
患者会とか行くと視野が広がりますかねぇ。

視野が狭くなっているのは私でした。

困った時こそ、チーム医療、多職種連携。

餅は餅屋。

アメブロ初めて良かった。
感謝!