こんにちは。
日だまり訪問看護ステーション
看護師 山田万理です。

昨日19時、利用者Hさんの奥様から
緊急コールがありました。
※訪問看護では対象者を患者さんではなく利用者さんといいます。


Hさんは、進行性核上性麻痺という
神経難病があり介護保険は要介護5です。
介護負担が大きいのです。
お子様はいらっしゃらず
親類も近くにいません。
夫婦で手を取り合い人生を歩んで来ました。


奥様、
「デイサービスから電話があって
血圧と熱が高くて入浴介助はしてません。
病院に連れてきました。

奥さんも至急病院に来るように言われて
検査が終わって
インフルエンザでも肺炎でもないから
解熱剤出されて帰ることになりました。

デイサービスはもう閉まっていて
送ってもらえないし
介護タクシーに電話したら
迎えに行くのに1時間以上かかると言われて、お父さんグッタリだから早く連れて
帰りたくて、山田さん、車に乗せるの
手伝ってもらえませんか?」


急いで救急外来へ向かいました。
途方に暮れ、疲れたご夫婦の姿。
受診したのは14時、診察終了は19時。
外は真っ暗。


月も星も星空キレイだね
空気が澄んでるからだね

なんて会話をしながら車椅子で車に移動。
全介助でHさんを助手席に乗せ
私は自分の車でHさんのお宅に向かいます。


全介助で車からベッドに移動。
着替えてから、バイタルチェックしました。
(熱、血圧、脈、酸素飽和度)
38.4℃ 血圧199/128 
大変だアセアセ
解熱剤の坐薬を入れて
胃瘻から降圧剤を注入しました。
※Kさんは言語嚥下障害があり
胃瘻で栄養管理しています。


奥様に、明日の朝、38℃超えていたら
坐薬を入れることを伝えて退室。
帰り際奥様が
「ホントに助かった。
デイサービスは送り迎えなのに
あの時間は介護タクシーはなかなか
捕まらないんだね。
来てくれて嬉しかった。ありがとう。」
と仰いました。


訪問看護師は
足らない家族機能を補う役割があります。
だから、時に娘に、時に孫になります。
忘れてはいけないのは
看護師の専門職を活かして役割を果たすこと。
Kさんの安全な移動介助、観察をして
奥様に服薬指導をしました。


気持ちはいつも利用者さんの側に。
家族のように寄り添っていたい。


それでは今日はこの辺で。
また明日。