ありがたいけど困っちゃう頂きもの | Mrs.Waywardのひとりごと

Mrs.Waywardのひとりごと

アメリカ暮らしの中で体験すること、感じること。

クリスマスイブだったかな、お隣のコミュニティーにお住いの、ちょっと年配のご夫婦がやってきた。それまで面識はなかったのだが、とある事情があって、このご夫婦は私達家族に、と自家製のケーキを持ってきてくれた。

 

顔を知らなかったので、家の中に居るときにring(カメラ付きドアベル)でピンポンされてたら絶対にドア開けていなかった汗だけどそのとき、私とオットはドライブウェイで何かのフィルターを掃除をしていたので捕まったのだ。(ややこしいんですが友人・知人ではないのです)

 

「リンゴケーキなの。クルミが入っているけどアレルギーのある人が家族にいないといいけど」

 

『リンゴケーキ!美味しそうじゃん!』

と内心思った。

 

さようならして家の中に入ってから、子供たちとオットが味見。

 

「・・・・・。」

 

反応が悪い。

 

「固い」と娘が言った。オットも、パウンドケーキの形をしたそのケーキを1センチくらいスライスして食べたが、もう要らない、と。

 

私も一口。

 

!

 

…これ、ゼッタイに焼き立てではない。昨日でも一昨日でもない。

固いし、乾燥している。焼いてから1週間、というところか。

 

私も(お菓子作りは大嫌いだが)ズッキーニブレッドだのバナナブレッドだの(ブレッドと呼ぶけどパウンドケーキ)をときどき焼くからわかる。一日や二日ではこんなに固くなって乾燥しないことを。

 

人当たりの良い優しそうなご夫婦なのだが、これはいったいどういうことなのだろうと首をかしげる。

 

「クルミが入っているから…」なんてわざわざ言うあたり、よそから頂いたものを回してきたとも思いにくい。では、なんで焼いたときに持って来ずに数日たってこんなに美味しくない(失礼ですが)状態のときに持ってきてくれたのだろうか。

 

もちろん、善意で持ってきてくれて、わざと、ではない。でも、私なら、明らかに新鮮でない、作り立てでないものを、ラップしてリボンつけて人様に持っていかないよなぁ。

 

申し訳ないけど、そのリンゴケーキは結局誰も食べず、捨てる羽目になってしまった。ラップに貼ってあった電話番号と名前のついたメモだけ、一応キープしたけども…。

 

どこかでバッタリ会って、「リンゴケーキ、美味しかった?」って聞かれないことを祈る汗