異国での厳しい現実 | Mrs.Waywardのひとりごと

Mrs.Waywardのひとりごと

アメリカ暮らしの中で体験すること、感じること。

さて、友人はそのように(限定記事の通り)して恋人の国で晴れて一緒に暮らすこととなった。彼女を長年知っている私にすら想像がつかないほどの猪突猛進さで掴み取った幸せ。

 

恋人はバツイチで娘が三人もいた。父親と母親のアパートを一週間毎に行ったり来たりしながら暮らしている。

 

友人は同棲を始める前に彼を訪ねて行ったことがあるので既に娘達の同居のことは承知していたが、旅行で短期間「お客さん」として滞在するのと、「ずっと」一緒に住むのとでは大違いだったらしい。彼のことではなく、娘達が。

 

ラインでやり取りしているだけで、彼女のイライラとフラストレーションが伝わってくる。二部屋しかない狭いアパートで三人もの娘と同居することだけでも大変なのに、なんと友人と恋人の寝室は無く、リビングルームにおいてあるソファベッドで寝ていると言う。つまり子供達が居る時はまったくプライバシーが無い。

 

そのうち友人は、恋人の子育てにダメ出しをするようになった。確かにやんちゃで奔放な感じの子供達のようだったが、友人は、それは恋人がちゃんと躾けていないせいだと言う。

 

ダメ出しするのは結構だが、日本語で書かれたその駄目出し文句は大西洋を越えてラインで私に届けられる。友人はそれを英語に訳してくれと言う。自分で言えないからだ。

 

友人が向こうへ渡って一年の間、私は彼女から送られてくる長文を何度訳したことか。時には、「こんな言い方したら関係に亀裂入るかもしれないから、言い方をちょっと変えて」なんてアドバイスも交えながら。

 

内心、腑に落ちないし、段々と重荷に感じてしまった私。

家族を捨ててまで手に入れたかった関係。それなのに、自分の言いたいことも伝えられない、自分でやろうとしない。私はまるで友人専属の歩く翻訳機みたいな存在。それは彼女が今回ここへ来てる間も変わらなかった。

 

さて、半年ほどかけた交渉の末にようやく娘の一人と部屋を交換し、自分と恋人の寝室を手に入れた友人。嬉しそうだった。けれど、その時点で、彼女はもう「子供達との関わりは一切イヤ」になっていたようで、恋人が仕事に行っている間に子供達が学校から帰ってきたりすると、自分の部屋に引きこもり、一切出てこない、接触を持たない、という生活になっていった。

 

家の中ですれ違ったり、不本意に同じ空間に居るようなことがあろうものなら、まったく無視するのだとか(お互いに)。当然、話もしないし、食事も一緒に取らない。

 

子供達が居る週は、彼女は夕方に早々と夕食も一人で食べてしまい、寝室にこもる。彼が帰って来ると、彼が子供達の食事を作り、全部面倒をみると言う感じなのだそうだ。

 

彼女の持論は、「私達は同棲(法的には既に事実婚扱い)しているけど、あの子達の親になったわけじゃないから、何もするつもりはない。」ということらしい。さらに、正式に結婚して「継母」という立場になるくらいなら、このまま事実婚のままで結構だと言う。

 

アメリカに滞在中の友人のおかしな様子(私の子供達とも全く目を合わせない、話さない、そこに居ないかのように振る舞う)は、多分一年に及ぶ恋人の娘達との同居経験から来てるのではないか。

 

そこに居るのに、まるで目に入っていないかのように振る舞うことに慣れてしまっている?・・・それにしてもおかしな話だと思うけどね、私の子供達は友人である私の子で我が家の住人なんだから。

 

私のオットに対してもまた然り。オットが話しかけても、名前をハッキリ呼びかけるまでは、「え?あたし?」と(日本語で)呟いて、驚いたような表情を浮かべて毎回焦っていた。それはまるで、人のことも見えないけど自分の姿も見えてほしくない、話しかけられくない、と言わんばかりの様子だった。

 

我が家に滞在中の最後の頃には、私が食事を作っているときも部屋にこもって、「ご飯だよ」と声を掛けるまでは出て来なかったり汗

 

外国で一年暮らしているにしては、あまりにも、な英語の進歩の無さ、というかそれ以前に、英語を話す人と接することにあまりにも慣れていなさ過ぎ、なことに驚きを隠せなかった。

 

友人が住む国にはその国の言語があるが、国民はほぼ英語を話すことができる。友人も恋人や他の人々とのコミュニケーションはすべて英語らしい。

 

友人の英語では、彼との会話もままならないわけで、外で友達を作ることなども難しく、彼女は一年間の間、無口にひっそりと、部屋にこもって時間を過ごしていたようだった。「その国の言語を勉強してた」というが、その前に英語だろ~パンチ!

 

自分の車も無いし、時々はバスに乗って首都まで出かけ、一人で中華料理を食べたりすることもあると言っていたが、彼女の住むところは何しろ私が住んでいる街とは違い、アジア系の食料店やレストランなども多くない不便な街。しかも冬が長くて寒いところ。普通でも気分が落ちてダウンしまうのかもしょぼん

 

友人だけど、昔から "Passive-aggressive" な性格の彼女。今回二週間と長い間一緒に行動していて、彼女の眼には私は、車の運転も慣れたものであっちこっち行くことができ、友達もたくさんいて、英語にも困らずアメリカ生活を楽しんでいる(といってもこれが私の日常であり、それなりにストレスもあるんだけど)ように映るのだろう、ちょっとそこへ水を差したくなったのか何なのか、アメリカのダメ出しも始まった。

 

「アメリカの道路、街並み、何もかも大き過ぎて、人が多すぎて、圧倒されて自分なら住めないわぁ。私には絶対無理。」とかあせる

 

「え~?この街に引っ越してきて自分から知らない日本人に声かけて友達作ったって?そんなこと絶対自分にはできないわ~!」とかもにやり

 

思わず心の中で呟いた。

 

『あなたがアメリカがダメなんじゃなくて、アメリカの方があなたみたいのダメだから!爆弾』とね…。(ああ、意地悪汗