本当は旅行の続きを書こうと思ったのだけど、来年のしょっぱなから気分悪い記事を投稿したくないので今年中にこっちを書いちゃいま~す。
(この記事長いです、すみません)
はい。タイトルの通りでございます。
私達家族はもともと長いこと保守派がパワーを利かす、とある田舎の州で長いこと暮らしたあと、オットが仕事で独立するにあたり、現在住んでいる州に3年半前に越して来た。
見渡せば白人ばかりの暮らしにくい前の州。人種が混ざりに混ざった今の街に越してきて、こんなにウレシイことはなかった!事実、人種がらみのイヤな経験など、ほとんど無かったのですよ。
・・・・つい三週間ほど前までは。
それは12月12日の朝10時過ぎ(細かいっ
)
いつも買い物に行くウォルマートで起きた。ウォルマートって庶民向けスーパーの代表みたいな店(いろんな人種のお客が来る)だから、まさかこの店でこんなことを経験するとは思わなかった、本当に。
私はベーカリー売り場を通り抜け、青果売り場に向かっていた。そのとき、ちょっと遠目に、5人ほどの白人のグループが居るのが見えた。その中の男を見たときに、私が思ったこと(これ、「後付け」じゃなくて本当に最初の印象)
『この男の人、典型的な白人至上主義の人みたい。きっとトランプ支持者だろうな~』
私もかなり偏見持ってるけど、これも、AKA自己防衛システム![]()
(思うに、その時まさに向こうも、『お、くそったれアジア人ババアが居やがる』、と目をつけたんでしょうが)
そしてその2~3分後のこと。
私が野菜売り場でズッキーニを選んでいると…
その現場(これは数日後に戻って撮った写真)
右側に小型の空のカートがあるでしょう?(こっちではこれは小型)
これ、私がその時に使っていたものと同じサイズ。こんな風にカートを端に寄せて、その真後ろに私は立っていた。横には人が通れるスペースが充分にあるのがわかるでしょう。
本題戻ります。さて、私がズッキーニを手に取っていたとき、後ろから突然誰かが大声で怒鳴った。
"GET OUT OF MY SPACE!!"![]()
その怒鳴り声の大きさにまず驚き、後ろを振り返ると、後方から、先ほど見かけた白人グループが男を先頭にして歩いてきて、私の横をまさに通り過ぎるところ。
周りにほとんど人は居なく、彼らが歩いていた前方に居たのは私だけ。比較的朝早い時間とあって、店員も他のお客さんも近くには居なかった。怒鳴り声は私に向けられたものとしか思えなかった。
瞬時に、「やっぱりアイツ、白人至上主義者だったな!」と。
そして、場違いなほどの怒鳴り声で威嚇した割には、すれ違いざまに私の顔をまったく見ようとはしなかった。変でしょ?
ショックで一瞬固まった私だったが、男のうしろからついて歩いていた女たち3~4人は私の顔を見ながら薄ら笑いを浮かべつつ私の反応を伺うような表情だったので、その女たちにこう言ってみた。
「今のあれ、私に言ったのかしら?」
そうすると女たちの一人が、「え?え?ち、違うわよ~!」とちょっと不意を突かれたように、でもヘラヘラ笑って誤魔化しながら通り過ぎて行く。
その後ろ姿をしばし見ていると、角を曲がりながら、同じ女が仲間達にこう言うのが聞こえた。
「”今の、私に言ったの~?”だってさ!
ギャハハハ!」
これ。これを聞いた瞬間に、あ、やっぱり間違いじゃない。コイツラ、最初から私をターゲットにして嫌がらせしたんだ、と確信した。
奴らが歩いてくるとき、前方に広がる視界はこういう感じ。(後撮り)
私以外にこのアイルに誰も居なかったわけで、どう考えても、私や私のカートが彼らの通行を遮っていたわけではないのは一目瞭然。仮に遮ってたとしても、怒鳴る人なんて普通いないし!
たった今自分の身に起こったことが、イマイチ脳内でプロセスできず、しばらくズッキーニを手にしたまま、さらに固まる私。
あ、固まってる場合じゃない、と我に返り、後を追った(今度はあの男に面と向かって「あんた私になんで怒鳴ったわけ?」と言ってやろうと思った)のだけど、奴ら、二手に分かれたらしく、二人の女しか見つけられなかった。私が声をかけたことで、『あ、英語喋った!店員に通報されるかも』、とよぎって、か?多分違うよな。
見つけた二人の女がこいつら。
顔撮れてたら、躊躇せず出したんだけど。
この立派な体格から、若いティーンエイジャーでないことがわかる。
つまりいい年した大人達。
グループで大きなカート幾つか使って、てんこ盛りの買い物をしていたので、もしかすると、いつもはどっか山の上のRanchにでも住んでて下界に降りて来ないのか?この街で白人としか関わらずに生きていくって至難の業だと思うんだけど。
その後、数分グルグルと店内を回ってみたが、張本人の男は見つからず。怒鳴られる前に、「白人至上主義者かも」と頭をよぎったその男の容貌はこんな感じ。眼つきは限りなく悪く、怒り顔![]()
(お借りした画像…一応目隠し)
この男、年齢は30代後半から40代初めくらい?こいつもいい年したオッサン。その怒鳴り声は、自分の視界に入った、たった一人のアジア人の女さえ我慢ならない、という憎悪と悪意に満ちていた。
後からよ~く考えてみたけど、コイツ、無知(人種差別する人達はみんな無知)の割には、「法的には問題にならないように、自分が咎められないように」ちゃんと考えて嫌がらせしているのだなと思った。
まず、もしこれが黒人男性、あるいは身体が大きくて存在感あるような黒人女性だったとしたら(彼女らは黙っちゃいないから)、または、私が身体の大きいオット(195センチ)と一緒に居たならば絶対に何も言わなかったはず。そして、周りに他の誰も居ないことを多分確認してから怒鳴っている。アジア人やヒスパニックの男性でも怒鳴られたかもね、小柄で怖くなさそうに見えるから。
このウォルマート、客も店員も、白人もいるけど、黒人、ヒスパニック、アジア人、ほんとうにいろんな人種がひしめいていて、こんな風に異人種に対する嫌悪感を露にするなんて有り得ないこと。
ええ、もちろんこの街にもいますよ、私達みたいな非白人の移民や黒人を毛嫌いする人がね。でもね、それをあからさまに言動に移すなんてことができない、できにくい、リベラルな街なんです、ここは。
私の驚きは、不当に怒鳴られたことはもちろんだけど、「このリベラルな街の、しかも、人種のるつぼの大御所みたいな店ウォルマートで?」というのが、さらにショックを増大させた感じ?
でもこのオヤジ、決して、
F off, stupid Chinese! とか
(こういう人達はアジア人は皆チャイニーズ)
Fxxking Asian!
みたいなことは言ってないわけよ。だから、言われた人が、Racially motivated (人種的な動機)の嫌がらせを受けた、と言えないことになる。この理由と、そして実際に何も暴力は受けてなくて事件性は無いため、店には通報しなかった。でも子供が一緒に居た時だったら絶対したよ、ママベア
に変貌するからね![]()
この男、やり方があまりにもスムーズで初犯じゃないと思った。
私が一人かどうか、周りに他の人が居ないか、どんな言葉で威嚇するか、それなりに計算づく。何より、反撃しなさそうな自分より弱そうな相手を選んでる。アジア人の女性は大人しそうに見えるから格好の餌食だったかも。(私は大人しくはないんだけどね
)
オットに報告した時、「今度またバッタリ会ったら見てろよ~、ゼッタイ写真撮ってやる!」と息巻いていたら、お願いだからそういう危ないことしないで!怒るのも悔しいのも分かる。でも何されるか分からないんだから、まず自分の安全を考えて、と諭された。
落ち着いて考えてみると、ごもっとも。こういうヤツらは、相手が何か言ったり手を出して来たりするのを多分待ってる。自分から吹っ掛けておいて、だ。そうしたら、正当防衛と称して殴ったり撃ち殺したりする正統な理由になるから。
店の中にはカメラがあることは承知だろうし、自分から手を出すなんてことはないだろうけど、人目が無い所だったら、何するか分かんないよな。視界に入ったアジア人に理由もなくあんな風に怒鳴りつけるくらいだからね。でも、私の顔を真っすぐ見て、
「アジアへ帰りやがれ、この野郎!」
って言う勇気は無いんだよね、卑怯者め。
お前達みたいのがアメリカっていう素晴らしい国を悪くしてるんだよ。
いい年して、きっと子供だっているだろうに。この男に育てられたら子供もそりゃ同じようなろくでなしになっちゃうだろうよ。異人種を見るのもイヤなら、どっか田舎の州の山奥へ引っ越しな!
ところで。
「え、でもさ、実際、そういう風に言われてないんだったら、なんで人種差別されて怒鳴られたって分かるの?」
って思う方、いるでしょうね?私は保守派の州に四半世紀もの長い間住んだわけですよ。言葉なんか交わさずとも、感じます、分かります、そういうの。
この街だって、たくさんの人種が混ざって暮らしているけど、いますよ。
感じるもん、アジア人が嫌いな人達とかね。ただし、公の場所でそれを言動で表現しないだけ。自分がボコボコにされちゃうかも、という恐怖と、「人種差別者」のレッテルを貼られてしまうという不安から。(トランプのバンパーステッカー貼っててボコボコにされた人、居たよ
)
でも人種差別をあからさまにする人達が少ない(私が遭遇した男は例外)のと、それと、多くの人が異人種と仕事したり生活することに慣れているから、私達のようなマイノリティーが暮らし易いわけ。偏見の無い良い人達だっていっぱいいるの。
オットが私を慰めて励ましてくれてる時に大真面目に言ったことが笑えた。
「こんな男はね、きっと早死にすると思うよ。だってね、いつもそんな風に心に怒りや憎悪を抱えて生きてるとね、きっといつも血圧とか上がってるだろうし、ある日突然、ストロークとかでポックリ逝っちゃうのさ。」
オットよ、君のそういう考え方、凄く可笑しいし、でも妙に説得力あるよ。お陰で私の怒りの炎
もちょぴっと小さくなった気がするよ。
年末にして、ああ、やられた~って感じ。ここで3年半くらして、居心地よくて結構ガードが下がっていたんだよね。無防備だったとこへ敵が一挙に攻めてきた、みたいな?(大袈裟)
しかし、ここでガツンとやられて、あ、ガード下げてちゃダメだな、と思って気を引き締め直した。こういうことが起きたときのために、警察官が付けてる、全てを録画するBody Camが欲しいな~なんて思ったりした私でした
来年はこんなこともう経験しませんように~![]()



