ショックだったこと | Mrs.Waywardのひとりごと

Mrs.Waywardのひとりごと

アメリカ暮らしの中で体験すること、感じること。

ショックどころじゃない。大ショック。

 

これまでずっと、とある難病を患う同年代の女性の闘病ブログを訪問してきた。去年の終わり、「入院先が替わるのでしばらくお休みします」という記事がアップされた。

 

その後もちょくちょく訪問していたのだったが、ブログが更新されることがなく、よほど具合が悪いのかなと思っていた。

 

私はよくYOUTUBEで日本のドキュメンタリー系番組を見るのだけど、

検索中に飛び込んできた画像があった。

 

「この顔、これは、あのブロガーさんじゃない?」と思った。愛犬と写っているその写真に見覚えがあった。

 

ドキドキしながら、ドキュメンタリーを見始めると、ブログにもよく登場していたブロガーさんのお姉さん達が画面に現れた。

 

ああ、やっぱり彼女だ!心臓がキュッとなった。

 

そのドキュメンタリーのタイトルは、

 

【彼女は安楽死を選んだ】

 

だったから。

 

ブログと照らし合わせてみると、『少しお休みします』と投稿された

その実に五日後には安楽死されていた。

 

日本では認められていないため、それが可能なスイスへ姉二人と渡ってのことだった。番組で見る生前の彼女は、顔を見るだけでははつらつとして見えた。

 

ブログでは『滑舌が悪い』といつも言ってらしたが、私には番組の中で彼女の発する言葉はすべて理解できたし、ああ、どうして、という気持ちがよぎる。

 

彼女は将来自分が行くかもしれない医療施設を見て回ったときに、

自分と同じ病気に罹患していて、延命措置(人工呼吸器や胃ろう)を受けながら、ただ天井を向いて横たわる患者さん達を、悲しそうに見ていたという。

 

48才で多系統萎縮症と診断されるまで、東京でキャリアウーマンとしてバリバリ働き、自立していた彼女。なんでも自分でこなしてきていたのが家族(姉たち)の助けなしには生活できない身体になってしまった。

 

「身体の機能を失って生きていくことに尊厳を見い出せない。自分が自分でなくなるのが怖い。」と彼女は言う。

 

「自分で死を選ぶことができることは、どうやって生きていくかということを選択することと同じくらい大事なこと。自分の尊厳を守るために安楽死を選びたい。」

 

彼女の言葉はズシンと心に響く。

 

今月始めに放送されたこのNHKのドキュメンタリー。あの一枚の写真が目に留まらなければ、彼女が逝ってしまったことはずっと分からなかったに違いない。

 

彼女が姉たちと共にスイスに渡って最後に永眠するまで、その瞬間まで、すべて映されている。とてもショッキングな映像。

 

最後に傍らの姉たちに、『ありがとう、幸せだった』と言って永眠された。「(安楽死の選択)これで本当にいいのか」という葛藤がずっとあったというお姉さん達も本当に辛かったと思う。

 

今頃は天国で愛犬のラヴちゃんと一緒に毎日笑って過ごしているといいな。心底驚いてショックを受けたけれど、これが彼女が選んだ道だから、これで良かったのだよね、きっと。