ミッドライフクライシス | Mrs.Waywardのひとりごと

Mrs.Waywardのひとりごと

アメリカ暮らしの中で体験すること、感じること。

2011年当時、40代半ばであった姉。

思えばその頃から、あるいはそれ以前から姉の結婚生活には

影が差していたのかもしれない。

 

「義兄は?」の問いに、

 

「元気。」

 

と短くしか答えなくなった。

 

日本へ一緒に行った頃に姉がこう言ったことがあった。

 

「おまえはいいよね、若い時やりたいこと散々やった後に最後

に結婚してさ。」

 

20代前半で結婚した姉の20代の思い出と言えば、貧しい学生結婚

の暮らし。義兄よりも先に大学を卒業していた姉は子育てをしながら

在宅で翻訳などをして家計を支えていた。

 

年下の義兄がようやく大学を卒業してカリフォルニアの大企業に

就職が決まったとき、姉は20代後半になっていた。

 

当時、同じ街に住んでいた私は、姉が(お金が無くとも)理想的な

結婚をしていたのを目の当たりにしていたし、義兄の就職も決まり、

これで貧しかった姉たちの生活も順風満帆になろうかと思えた。

 

カリフォルニアへ引っ越した後も、毎年大学が夏休みになると

私は一か月姉のところで過ごすのが決まりごとになっていた。

 

姉たちの暮らしは、義兄の昇格、昇給に伴って潤ってきているよう

だった。

 

そうこうしているうちに、二人の子供達に手が掛からなくなってきた

姉は、本当にしたいことをキャリアにするために必要な資格を取る

ため、もう一度大学へ戻ることになった。

 

負けず嫌いで成績優秀な姉のこと、卒業後は直ぐに仕事に就き、

自分の行きたい方向へまっしぐらにまい進しているように見えた。

 

姉と時折り電話で会話をするとき、今まで真面目一本で生きてきた

姉が、仕事がらみのパーティーなどに参加するときに、ワイン片手に

マリワナ吸い吸い、生きたいように生きている同僚達を見て、

 

「私の人生、これで良かったんだろうか?」

 

と微かに自問しているような想いが汲み取れた。

 

言うなれば、姉は若いことからずっと真面目に生きてきて20代で

ハチャメチャなことをやって弾けることもなく、40代に突入して

 

「あれ?これでホントに良かったの、私?」

 

と思ったに違いない。

 

私に、「おまえはいいよね…」と言ったときはそんなときだった

のだろう。

 

今まで信じてきた生き方が、もしかしたら必ずしも100パーセント

大成功で充実したものではなかったかも、と疑問が湧いた姉。

 

これまた真面目一本で生きてきた義兄との生活が、何だか

面白味のないものに感じてきたのではないだろうか。

(私の憶測だけど)