Confederate Flag とそこに込められた意味 | Mrs.Waywardのひとりごと

Mrs.Waywardのひとりごと

アメリカ暮らしの中で体験すること、感じること。

ついさっき、娘をある場所へ車で送って行ったのですが、その途中でのこと。
まあ、比較的近い場所なので通りかかることも頻繁にありましたが今まで
気が付かなかった!いや、以前は絶対無かったはず。

運転中、通りかかった住宅街のとある家の庭先に、アメリカ人のお宅ではそんなに珍しくない
かなり高いポールが立っていて、そこに大きなアメリカの国旗がはためいていました。

それはアメリカではよく見られる光景なんですが、気になったのは、国旗のそのすぐ下に
今アメリカで問題視されているConfederate Flag (Confederate War Flagとも呼ばれる)
もはためいていたからです。

こんな旗。



日本語では、南部連合国旗あるいは南部連合の戦旗などと
呼ばれる(今まで知らなかったけど!)ようです。

元々は、南北戦争で、南部のいくつかの州が連邦(合衆国)から離脱したいと北部側(リンカーン大統領を中心とした連邦側)と戦った時に掲げていた戦旗。もちろん、奴隷制度に反対する北部側と奴隷制度を支持する南部との戦いですから、感覚的には、今でもこの連合国旗を見ると、「奴隷制度を支持?」とか「黒人を差別してる?」と思いがちな人も多いのでは。

ですが、この連合国旗イコール奴隷制度の支持、黒人へ対する差別ではない、
と今でもこの連合国旗を掲げている人達は言っているみたいです。
アメリカ南部ではちょっと前までは、あるいは今でも公共の建物などでは当たり前のように
掲げられているようです。

それで今になって何が問題視なのかというと、この夏6月に、白人の若い男が黒人の人達が集う教会を訪れて聖書の勉強会等に参加した後、彼らに銃を向け、9人の命を奪うという事件がありました。

犯人はすぐに捕まり、その日のニュースでは、21歳だというまだ幼さの残る顔をしたその犯人の写真が映し出されました。写真には連合国旗を掲げているもの、白人至上主義を思わせるエンブレムの付いたジャケットを着ているものなどがあることから、この男が白人至上主義者であり、この殺人が Hate crime であると判断されたようです。

そして、このような殺人犯が自分の思想の象徴でもあるかのように掲げている連合国旗が、南部の州の公共の場など至るところで掲げられているのはどういうものか、という問題に発展したわけです。

今アメリカで物議をかもしているそんな連合国旗を、しかもすごく大きなやつを、近所で目撃してしまった私は、ちょっとショックを受けました。結構保守的、でも親切な人も多いこのエリア。白人が多いところでもありますが、ここは南部でもないし、公共の場へ行っても連合国旗なんて見たことありません。

そして、風にはためくその連合国旗を見ながら、この人達(その家の住人)は、この連合国旗を掲げることで周りの人がどう思っているか大体想像がついてるはず。でも堂々とそれをしてることで、何か伝えたいメッセージがあるのかしら、と考えてしまいました。

家に戻って夫にそのことを話しました。私は黒人ではないけれども、連合国旗なんて見てしまうとなんとなくさぁ・・・と次に続く言葉を探していると、"uneasy?"と。
そう、その通り!別に緊張するとか、怖いとか、そんなんじゃないけど、ちょっと落ち着かないような不安なような。

日本でもし、近所にいきなり大日本帝国の戦旗を掲げてるお家が出現したらビックリしませんか?あの、真ん中の赤い丸から赤い線が伸びているもの。

旗そのものも見慣れないからビックリかもしれませんが、その意図するところを考えてしまいますよね?え、右翼なの?とかそんな感じで。

私の住んでいるところで連合国旗を見かける、というのは分かり易く説明するとそんな感じなのです。

アメリカに、いや、海外に住んでいると人種問題は絶対に避けて通れない問題。
そんなこともこれから少しづつ書いていこうと思います。