精神科医・高橋和巳氏の著書『心をはなれて、人はよみがえる ~カウンセリングの深遠~』の中で、パニック障害についての、とてもわかりやすい説明が載っていました。第1章の「パニック障害のパラドックス」という部分ですが、パニック障害を経験した私が、なんとなくボンヤリと感じていたことが、ぴったりとハマる言葉で説明されていて、気持ちよいくらい、心にストンと落ちてきました。

印象に残った部分を要約すると、こんな感じです。


パニック発作は、“経験したことのある人でないと分からないほどの「恐怖体験」”、“死に直面した時の恐怖感”である。


パニック障害障害という病気は、“生活の中の小さな「不安」情報を感じることを制限、棚上げしてきた結果生じるもの”。そのため、薬物治療で発作を止めるだけでなく、それまで抑えてきた「不安」と向き合わなくてはいけない…。


人が、パニック障害を発症する時期にも意味がある。パニック発作は、緊張しすぎではいけないよ、生き方を変えないといけないよ、という心と身体からのサインなのだ。


(『心をはなれて、人はよみがえる ~カウンセリングの深遠~』/高橋和巳/筑摩書房)


今、思い返してみると、20代の頃の私は、「弱音を吐いてはいけない」と、ピンと引っ張られた輪ゴムのように、張りつめていた気がします。いい仕事がしたい。成功したい。人から認められたい。尊敬されたい。頑張れば何でもできる。夢を追いかけろ。ちっぽけな日本じゃなくて、世界で勝負するぞ。人の何倍も努力すれば、絶対に報われる…。


成功するためなら何でもすると、サービス残業だけでなく、家に持ち帰って、深夜まで仕事をしていたこともある。誰にも負けたくないから、休日や夜など、他の人が休んだり遊んだりしている間も、時間を惜しみながら勉強していたこともある。“自分を追い込むこと”で満足していたのか、それが良いことだと思いこんでいたのか…。


パニック障害は、そんな私への、「少し休みなさい」、「スローダウンしなさい」というメッセージだったのでしょうか。張りつめた輪ゴムが、プチッと切れて、怪我をしてしまわないように…。パニック障害にならなかったら、どこかでぶっ倒れてたんじゃないか、今頃、生きていないんじゃないかって、時々思うことがありますにひひ


もちろん、パニック障害になって良かったなんて、一度も思ったことはありません。

病気になんて、ならない方がいいに決まってますから。

それでも、今、思い返してみると、パニック障害前の私は、ずいぶん危うい生き方をしていたな~(笑)って叫び


ま、色々あったけど、プラスマイナス、ゼロ。

ん?プラスマイナス、プラスか?我ながら、何てポジティブ音譜


今の私が一番好きですドキドキ

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