BLです
ご注意下さい
リハビリ!リハビリ!
さぁみんなでパロで妄想リハビリ!←巻き込み事故(笑)
だいぶ前なので以前のリンク貼っときます
午後の定例会議を終えた。
今日は、然程仕事が残ってないせい
…なのでしょうか?
これで97回目ですよ…坊ちゃん……
「……ハァ…」
98…
「………」
「ハァ……」
99…
「………」
「ハーー…」
100!
記念すべき100回目に
流石に声をかける事にした。
「………坊ちゃん?
その、あからさまにおっきな溜息
何か言いたいことでも?」
「…べつに」
「そうですか?
ずーーっと窓の外ばかり眺めて」
誰を思い耽ってるのでしょうか?
なんて聞かなくても分かっておりますけど
「//////なんだょ…何が言いたい?」
「あの日から、戻られませんね…」
「……っ…知らねーし」
「謝る事も出来ずに待つしかない」
「うるせぇ!」
「…これは出すぎた真似を」
「田中さんの真似すんな…」
いつの間にか彼の使用人達にも
心を許されてて…
それは少しだけ妬いてしまいそうですが
「大丈夫です
ちゃんと帰ってきますよ」
「何その自信」
「だって、貴族様は坊ちゃんにゾッコンです」
「はっ…ゾッコン、ね…」
「ゾッコンは死語でしたか?」
「じゃない?
……でも、そうなのかな」
そんな事無いかもよ?
と続けながら切なそうに
101回目の憂いに色付いた溜息をつく。
坊ちゃんの横顔は恋する乙女みたいですね…
こんな事を言ったら真っ赤になって
怒るのは目に見えてるので言いませんけど
早く、貴族様にお戻りになって頂きたい
あんな中途半端なままで
愛しい人を置いて行く程
あの件は許す事が出来ないのでしょうか?
いつもの放置プレイなら
もう随分と効果はありましたから…
だから早く…
坊ちゃんを抱き締めてあげて下さい
私は執事として
ただ、祈る事しか出来ません
「今夜、宜しければ小動様とご一緒に
食事されるのはいかがでしょうか?」
「そういや、今朝メールが来てたな」
「それはグッドタイミングですね
何処か予約致しましょうか?」
「あぁ、だな
選ぶのは小動に任せる…」
「かしこまりました」
これで…少しは坊ちゃんの気が
紛れたら良いのですが……
きっと・・・
会いたいと思う反面
会うのが怖いんでしょう?
何も話さずにお見合いをして
あんな事件に巻き込まれてしまって…
不可抗力とは言え、隠さずに
ちゃんと話しておけば良かったと
自責の念に囚われている坊ちゃんの横顔を
何度も、何度も
眺める事しか出来ないのは
私も歯痒いんですよ…
「はぁ?まだ戻ってねーのかょ」
「…おまえもか。うるさいなぁ」
「も?(笑)あぁ…
影山さんはおまえを心配してんだろ?」
「んなの……知ってるし…」
「俺も心配しなくて良いと思うけどね」
「……そうかな」
でもさ、どれくらい帰って来てないと思う?
連絡したくても出来ない、繋がらない
3ヶ月も・・・・
もう…
ダメなんだろ
今はきっと…
そう思う為の
覚悟の時間なんだよ…
「………おまえも変わったな」
「そう?」
「あ、おまえ元々依存系だったか」
「はぁ?///////なんだょそれ…」
「初恋からしてヤバい奴じゃん!
近くに居たら目を覚ませ!って言えたのに」
「………//////悪かったなっ」
「でもまぁ…今だって特殊だな」
「特殊中の特殊だよ」
「ははっ…確かに(笑)おまえって…
変なのに好かれるスペックあんの?
あの鍵師だってそうじゃん?」
鍵師…あいつか…
たまにふらっと現れては
少し話して帰って行く。
あいつは掴めない男だから
諦めた気持ちで話すと意外と面白いんだ
「てことは…裏を返したら
おまえも変な奴って事だろ?」
「言うねぇ〜
ま、そうだけど」
「認めんのかよ(笑)」
「ったく、しょうがないから
貴族にフラれたら俺が貰ってやるよ
…って!..…いてーなっおい!」
そんな事、微塵も思ってないのが
バレバレでニヤっと笑う小動の脇を小突く。
そんな簡単な事なら良いけどね…
「おまえが居れば安泰だな」
「お!明日のショコラは
好きなの入れといてやるよ」
「俺はガキか」
「文句あんなら年齢相応の顔になってみろ」
「むっ…かつく奴!」
「はっはっはっは!」
でも….
お前のおかげで
久々に楽しいと思える時間を
過ごせた気がする…
少しずつ
ちょっとずつでも
あいつのことを忘れていこう
そう…きっと
少しの間だけ、変な夢でも見ていたんだ
だから早く目を覚まそう
あいつの居なかった日々に
戻らなきゃ…
俺は………
「おかえり」
「っ、!?
はぁ?なんだょっ…おまえっ!!」
覚悟したのも束の間
気分良く屋敷に戻った俺を待ち構えてたのは
突然消えて
今まで何もせずほっといたくせに
何事も無かったような態度で
優しく微笑み
迎え入れる、貴族だった。
「何しに、帰ってきた?」
素直に寂しかったと抱き着いて行くような
性格じゃないのは
分かってんだろ?
つづく