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抑うつは顔のマヒやけいれん、痛みと関係があるか？② 顔面のマヒ・けいれん
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顔には、臓腑と関連する「気」のルート「経絡」がたくさん通っています。
怒りや強い欲求不満などの感情の動きによって、
内臓に変動が起きると、
経絡を通るエネルギーに停滞や逆流が生じ、
その結果、マヒやけいれん、痛みが起きることがあります。
１．顔面麻痺・けいれん ← 今回の記事
西洋医学でいう顔面神経まひに当たります。
怒りや抑うつ状態がひどくなると、状態は悪化します。
西洋医学でいう三叉神経痛に当たります。
以下の証（＝病名）の場合、怒りとともに痛みが増強します。
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１．顔面のマヒ・けいれん
（１）肝気うっ結（ かんきうっけつ ）
精神的な抑うつがあり、感受性の強い女性によく発症する、と言われます。
他人と口論する、欲求不満がある、不快なことを見聞きする、
など明らかな思い当る誘因があります。
その結果、肝臓の気がうっ結し、
顔に通る気のルート「経絡」に変動が起こります。
特徴は、発症前に精神的にゆううつで、
発症後にもぼんやりしたり泣いたりし、時に顔面筋がひきつります。
（２）肝風内動（ かんぷうないどう ）
怒りなどによって、肝臓の気が上逆し、
「風（ ふう ＝ かぜ ）」となって顔面を通る気のルート「経絡」を侵します。
その結果、顔面マヒが発生します。
特徴は、ふだんから、めまいや耳鳴りなどの前兆があり、
怒りなどによって突然発症し、ひどい場合は、顔面筋がびくびく引きつります。
耳の付け根が張ったような痛みがあったり、
頭が重く足が軽く感じられることがあります。
「気」がどーんと一気に上に上がってしまうんですね。
（３）肝血虚（ かんけっきょ ）
エネルギー不足によって起こります。この場合は、特に誘因なく起こりますが、（１）（２）に比べて、症状は軽度で、かすかにけいれんする程度です。
普段から頭のふらつき、目がくらむ、などの症状があります。
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肝気うっ結（ かんきうっけつ ）、肝風内動（ かんぷうないどう ）、
ともに症状は激しく、怒りや悲しみなどの感情と連動しています。
治療とともに、感情が乱れる原因を解消することが大切です。
肝血虚（ かんけっきょ ）は、
筋肉を動かすためのエネルギー不足が原因ですので、
まずはしっかり休息を取って、きちんとした食事をすることが重要です。
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顔面神経まひ、三叉神経痛、ともに、鍼灸治療は非常に効果があります。
抑うつ状態と関係ないと思われる証（＝病名）の場合も、鍼灸治療をぜひご検討ください。
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