『キラキラ共和国』(小川糸著)を読みました。 | ARTS&WORDS

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こんばんは。

今日も1日お疲れ様でした。

 

 

さて、私は『キラキラ共和国』を読みました。

小川糸さんの小説です。

『ツバキ文具店』の続編で、早速続きを読みました。

 

ヨモギ団子やむかごご飯、と食べ物が短編のタイトルになっている今作。

おいしいものをほっこりと食べているんだろうな、と想像しながら本を開きました。

読み始めて一番の感想は、展開が早かった!

だって、主人公の鳩子さんがあっという間に結婚しているんですから。

結婚に至るまでの、恋愛ドラマは一切なし。

その分、1冊を通して3人が家族になっていく様子がしっかりと描かれています。

 

新婚さんのイメージって、とてもラブラブな状態、というのを漠然に想像してしまいますが、

そうでもないのかもしれませんね。

相手の生活習慣に戸惑うことがあったり、名字が変わることに対して不思議な気持ちになってしまったり。

そういうことを一つ一つ乗り越えて、家族になっていくんだな、と思いました。

 

家族やご近所さんたちとの交流が描かれる一方で、代筆の依頼も短編ごとに発生しています。

鳩子さんの手紙は、とても自由だな、と思います。

紙を選ぶ、文字を書く文具を選ぶ、だけではなくて、紙飛行機の形にしたりするのですから。

中学生のころ、便せんをきれいに折りたたんで、友だちと文通をしていたことを思い出します。

休み時間にしゃべればいいのに、なぜか授業中に手紙を書いて回していたあのころ。

最近の中学生は、きっと机の下に携帯を隠し持って、LINEのやりとりをしているんでしょうね。

この本を読んでいると、どんなに絵文字を入れても、メールは文字の情報しかないな、と思ってしまいます。

もちろん、メールやLINEはすぐ届くし、テンポ良くやりとりできると楽しいのですが。

 

手紙をもっと書きたいな、と思うし、

その手紙を大切に手元に残しておいてくれる誰かがいてくれるといいなと思います。

とはいえ、最近、旅先で手紙を書こうと絵はがきを探していたら、全然見つからなかったことがあって、

手紙を書く人って減ったんだな、と悲しくなりました。

この本を読んで、手紙を書く人が増えたらいいなと願っています。

 

 

 

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詳細はこちら。

キラキラ共和国

 

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『ツバキ文具店』(小川糸著)を読みました。

 

明日もいい日になりますように。

 

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