こんばんは。
今日も1日お疲れ様でした。
さて、私は『ツバキ文具店』を読みました。
小川糸さんの小説です。
鎌倉の文房具店を営む主人公の鳩子さん。
この文房具店は、手紙の代筆も請け負うお店でもあります。
自分では伝えられない思いを抱えた人たちが、手紙に思いを托します。
ふと、手紙を書きたい相手は誰だろう、と考えます。
メールのやりとりばかりで、ラインを使い始めたらちょっとスタンプを送るだけのコミュニケーションへと変化している今日このごろ。
何かの折に手で文字を書くときに、ずいぶんと字が下手になったのに気付きます。
すぐ届くのがうれしいこともあるけれど、手紙だからこそ伝わるものもきっとあると思うんですよね。
紙を選んで、それに合うペンを探して、丁寧に文字を書いて、それだけ心を込めたもの。
主人公の鳩子さんは、字体や切手の絵柄にまで気を配って手紙を書いています。
手紙のマナーについて触れている部分も。
たとえば、「様」を「さま」と書くのは目下の人に対してだそう。
全然知らなくて、最近は「さま」ばかりをメールで使っていたので反省しました。
手で書くときは「様」でも違和感を感じないのだけど、
メールの文面になると漢字ばかりになって堅い気がして「さま」にしていたんですよね。
物語は夏から始まり、春へと続いていきます。
その季節ごとにエピソードが完結する短編集です。
代筆を頼むお客さんのほかにも、ご近所の人たちとの交流が描かれていて、鳩子はしょっちゅう鎌倉の街を散策しています。
鎌倉の四季の描写と、おいしいご飯屋さん。
手紙を書きたくもなるけれど、鎌倉にお出かけしたくもなる作品です。
これは続編も読まなくっちゃ。
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明日もいい日になりますように。
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