ドレス チュールカットは難しい | 編・縫・織の暮らしの中で

編・縫・織の暮らしの中で

高野山ふもとにある織物の町に生まれ
糸や布に囲まれ育ちました。

和歌山県橋本市高野口町
洋服お直し
手仕事工房SUNNY店主

和歌山・霊峰高野山の麓 
お裁縫屋『手仕事工房SUNNY☀』
橋本市高野口町向島 09030394300
※R24 名倉東交差点は右折禁止です※

8/25㈮9時〜6時


さにーです。


ドレス着丈調整です。


一番下は布帛(織り布)がバルーンになっていて、その上にチュールが3枚重なっていました。

布帛バルーン↑9センチをまずクリア。

上に重なるチュール↑15センチを3枚同寸にカット。


3枚のチュール裾線をキレイに揃えるって難しいです。

真ん中のチュールにはビーズが入っているので、ビーズ避けながら切らないといけないです。

チュールは切りっぱなしと言えども脇線縫い目に閂止め(かんぬき)をしておかないと、ほつれるし。

作業台とミシンを何度も移動します。


揃えて切ってから、トルソーに着せて床上がり(床からの寸法)を揃えてもう一度切ります。

トルソーと着用する人の肉付きは違うので、お家で着用して気になるところは、さらに切りそろえてもらうようにお伝えしてお渡しをしました。


チュールはミシン針に引っ掛かるとすぐに破れるし、テーブルの角にでも引っ掛けると激しく破れるし。

至る所で悪魔の囁きが聞こえるので、

その誘いからお客様の衣類を守ること。何が一番怖いって、移動中に踏んづけて破ってしまう事です。

気絶悶絶レベルの失敗になります。


私は怖がりで用心深い性格なので念には念を入れているし、大胆な事は極力しないです。

雇われている身ではないので全ての責任は自分にあるので失敗から逃げられず、言い訳も通用しません。

お直しは、油断と大胆が命取りです。

怖い怖い💦


★ドレスを着られる機会の多い方へ。

チュールは

イスの引っ掛かり、ドアノブ、バッグの金具などなど、ちょっとした尖で破れます。

踏んづけて破ってしまう事が一番多いかも👠👠

着用される時はくれぐれも気をつけてくださいね。