毛布ヘム 繕い物針しごと | 編・縫・織の暮らしの中で

編・縫・織の暮らしの中で

高野山ふもとにある織物の町に生まれ
糸や布に囲まれ育ちました。

和歌山県橋本市高野口町
洋服お直し
手仕事工房SUNNY店主

和歌山・霊峰高野山の麓 
田舎町のお裁縫屋
『手仕事工房SUNNY☀』
橋本市高野口町向島 09030394300

2/17㈮9時〜6時

★明日18㈯お休みですm(_ _)m


さにーです。


フェイクファーを作っている町と認知されているようですが、高野口産地は【毛足のある布を得意とする産地】でフェイクファーはその一つです。

他にモケット、ベルベット、ベロア、金華山、工業用資材など多種多様です。

そして製造方法が全く異なる織布と編布を生産している摩訶不思議な産地です。

毛布も生産しています。

毛布の縁を【ヘム】といい、ヘム専用の縫製工場が隠れた場所にあります。


ずいぶん使い込んだ毛布は介護事業所からの持ち込みで、利用者さんの毛布です。
お聞きするところ、大変気難しいお爺さんのようで、『この毛布でないと、ならぬ!』そうで、奥さんとの思い出毛布なのですって。

毛布のぐるっと長い四角両面のヘムかがり糸切れ部分を縫い、ヘムが外れている所はまつり縫い、ビリビリに破れている所はニットメリヤス布で包みました。


キレイに仕上りました。

手縫いで直したので半日仕事でした。

お爺さんは大変喜ばれたと事業所さんから連絡を頂きました。良かった。


そういえばお義父さんの布団も直したな〜と、思い出しました。

お義父さんも超頑固者でめちゃめちゃ気難しい人でした。可愛いイチゴ柄それもピンクの布で直してあげたら、めちゃめちゃ喜んでました。

気難しい頑固者が喜ぶ姿って笑えます。笑ったら怒るけど。


毛布は長く使うので必然的に薄いヘムは痛んでしまいます。

ヘムが傷んでも、気に入っていたり暖かくて手放せない毛布ってあります。


自分や家族が使うものなので、お家で繕ってみてください。

お洗濯しなくちゃいけないので、ちょっと丁寧に縫ってネ。

ミシン糸、手縫い糸、刺繍糸、細い毛糸でも何でも良いし、何色の糸で縫っても良い、何でもOK。

着なくなったカラフルTシャツや薄地トレーナーでヘムを作って巻いてみると楽しいかもね♪

こういう事がサスティナブル&SDGsだと思うんだけど。


!!!!作業前と作業後にハサミ、針やまち針の本数確認必須です!!!!


ゆったりした時間があるとき

毛布を膝に掛けてテレビを見ながら、ラジオを聞きながら、音楽を聞きながら繕い物。

ほっこり暖かくて優しい気持ちになれそうだ。


明日は土曜日ですがお義父さんお義母さんの法事なのでお休みになります。


それでは月曜日に ( ´ ▽ ` )ノ