悶絶するお直し  | 編・縫・織の暮らしの中で

編・縫・織の暮らしの中で

高野山ふもとにある織物の町に生まれ
糸や布に囲まれ育ちました。

和歌山県橋本市高野口町
洋服お直し
手仕事工房SUNNY店主

地域衣料サポート・糸布製品お直し

手仕事工房SUNNY

橋本市高野口町向島223ー8
09030394300
1/26㈬9時〜5時半 一粒万倍日
少し早く閉めます。

さにーです。

まずはBeforeAfter

どう直せば良いのだろう‥‥‥‥
頭を抱えて憂うつになるお直しも、もちろんあります。
海釣りに行かれる方のアウターウェアの裾上げ(12センチ)です。
12センチも裾上げが必要なのだから、当然困ってられるお直しです。

裾周りがめちゃめちゃ複雑に作られていて、気絶しそうになりましたが
お客様の前で気絶も死んだふりもできません。

お高い製品であることは一目瞭然です。防水防寒が主な目的の製品になるかと思います。ほどくと針穴が開いてしまいますし、縫製後に防水加工がしてあるので、分解してしまうと商品の価値を下げてしまいます。

うーん、うーん、どうしよう
しばらく悶絶

渡り(ふともも部分)を裏側に身揚げ(みあげ)して寸法を入れてみました。身揚げなので布を切っていません。股下寸法は短くなっていますが、裾も触っていないし布も切っていないので水は入らないはずです。
ロゴマークも残せました。

片足がキレイに出来ても、もう片方あるよ。

裏は綿入りの合わせ仕立てです。

裏布は切って直しました。
ひいひいふうふう、あと一息!
がんばれ私!
出来た!!!

と、思ったら
縫い合わせが半回転していて『横綱あられ』みたいになっていました。

ちーーーーーーーーーーーん(+_+)
ほんとに気絶‥‥‥


無事に仕上がりました。
直した私が嬉しいんだから、お客様は私以上に嬉しいはず、と信じてお直しをしています。時々悶絶しています。