再織ドレスの隅々 | 編・縫・織の暮らしの中で

編・縫・織の暮らしの中で

高野山ふもとにある織物の町に生まれ
糸や布に囲まれ育ちました。

和歌山県橋本市高野口町
洋服お直し
手仕事工房SUNNY店主




先日
再織のドレスはどんな風に作ってあるの?
と、コメントを頂きました(*^^*)
ありがとうございます♪

隅々をご紹介させて頂きます

「技法」としては
私の得意とする 編・縫・織 です
あ、織りはお母さんに助けてもらいました

再織生地は3柄使いました


左から 蝶 ポピー 花園 です

作品のコンセプトと言うか
デザインの骨組みは
◎再織り→黒で作る
◎蝶とポピーを使いたい
◎お花畑に蝶が舞っているイメージ
◎衣装として使って頂けるデザイン
(体型に関係なく着られるように作る)

こんなところを考えました

まず、裾から作りました
裾はポピーと決めていました
再織の最大の特徴は両面です
わかりますか? 
両面使えるのでシンメトリーです


絶対にこの使い方! 
シンメトリーに使うと柄が途切れず
連続的になります
よって偶数枚数の14枚使いました


つなぎ目がわからないでしょう(*^^*)
両面使える生地ってすごいな と感心

裾は 差し色のグリーン
ポピーのお花畑が広がって見えるように
裾の距離が長いので
ブレードを編むのが大変
ブレードは手でかがり付けました


赤いビーズを2個ずつ 付けたよ♪
一番裾はネット編み
まー、ものすご~い距離と目数だと思う
目数は数えませんでした(^◇^;)
とにかく編むのは、眠くて辛かった( ・_・)

ポピーの上は
こんなレースとビーズと
レースの間に黒のリボンを通しています


ドレスは3部構成
裾 見頃 スカート

裾を仕上げて見頃を作りました
(写真の色が悪いです 真っ黒です)


どなたにでも着られるように
アメリカンスリーブにしました
(背肩幅が関係ない)
方眼編みで見頃、裾はネット編み
ネット部分にはエビ茶色のビーズ
ベースをまず作り
お花を277個編み、手でかがり付ける
この277個編んだのは冬の一番寒いとき
パートから帰り、ストーブの前で
延々と編んだな~
裏のネット部分




まず再織りの蝶をくり抜き
ネットの上にかがり、その後お花で埋める
蝶は3匹いますよ
お花モチーフ277個では足らなかったので
アクセントのグリーンのビーズを使った
大きめのお花を3つ編み見頃を埋めました


こんなごまかし方、実は得意です(^◇^;)

背中はしっかり開けました~♪

(声楽家 有村智津さん)

女性の一番美しい部分は 背中
そう私は思っています

裾と見頃は悩まずスムーズに進む
真ん中のスカート部分で苦しみました

まず再織の柄に悩む→花園に決まる
柄に目が行き過ぎるので
蝶みたいなレースを編んで
真ん中だけとじつけた
ミシンでだーっとね(^◇^;)
レースがゆらゆら揺れて、いい感じ♪


左側はアフガン編み プレーンアフガンね
再織の糸で編みたかった
再織黒モール×シルク黒

真ん中 さんざん悩む
レース編み 縁はバック細編
アフガン、再織、レースをミシンで縫う
ウエスト部分は薄く仕上げないと
太く見えるのでベルベット生地を使う


高野口産地のコットンベルベット…………
使うか使わないか を悩む
最終的に使わなかった

時々、この部分を見られた方は
「コットンベルベット?」と
聞いてくれます
ごめんなさい、違います~(^◇^;)

スカート部分の裾
立体的なブリューゲル風レース


この3部分を合体させました
合体する時
かなり苦労した記憶はあるが、忘れた
コンシールファスナーが大変だった
何度も付け直したな(泣)

私の作品作りの最大の見せ場
裏が超きれいなところ
(見せ場が裏ってバカやん(・_・、))


ほぼ、どの作品も裏が美しいよ!
えっへん!(`・ω・´)って自慢できる~
裏が自慢ってほんとバカ~(^◇^;)

そして、見えないけれど
ウエストには太い平ゴムを入れています
これで、どんな体型の方でも大丈夫( ´艸`)

パニエも作りました

編物手芸コンクールにエントリー作品
ハッキリ言って 上位を狙って作った

4位でした(泣)

この時の気持ち…………
また近いうちにアップしますね