CHK国際セミナー、10年目にして初めて、日本人の講師をお迎えしました。
森井啓二先生です。
先生のパワーと参加者の皆さんの熱気に包まれた二日間を過ごしました。
無事終えて、今、ほっとした気分です。
私は、書籍を通して感じていた先生のすばらしさを、今回のセミナーや、お食事をご一緒させていただくことで、確かめることが出来ました。
たとえるなら、長く写真で眺め、本で読み、映像で親しんできた憧れの地に実際に足を運んだというような感じです。
実際にお会いすること。
空気感のようなものが、とても大切なのだと思いました。
先生のマテリアメディカは、とても分かりやすいのですが、1つ1つのレメディのページがどのようにして生まれたのか?
ご本人からお聞きしたとき、あらためて、そのページの重みを感じました。
たとえば、Sulph.(サルファ/硫黄)。
コンプリート・レパートリーには1万数千個のルブリックスが並びます。
それをまずは暗記。
原物質である、硫黄についての理解のために読んだ膨大な資料。
数十冊のマテリアメディカ。
英語、フランス語、中国語の何万ページもの資料を読みこんだエッセンスが「臨床家のためのマテリアメディカ」の3~4ページに凝縮されているそうです。
Acon.(アコナイト/とりかぶと)は、漢方薬の重要な原料の一つです。
中国では、漢方治療として108種類を使い分けているそうですが、そういった資料も中国語で読んで確かめられたそうです。
大学受験のとき、共通一次試験で全国トップの成績だったそうですが。
知的能力が、まず、ずば抜けた方です。
読む力は、超人的で、そのページを写真を写すように瞬間的に受け取るそうです。
オルガノンは、自分の目でみ、頭で考える。
とにかく徹底的に読み込むこと。
そんな、アドバイスを頂きました。
今回のセミナーの内容は、「ホメオパシー ノート」にかかれていることが中心でした。
でも、セミナーのあと、読み返したら、とても新鮮に感じました。
まったく違って見えたのが不思議でした。
ハーネマンが作り上げたホメオパシーは、彼と同じ時代、同じ国に生きたカントの影響を受けているけれど、カントは、古代インド哲学を学んでいたというお話も驚きでした。
カントを通じて、古代インド哲学を知ることが出来たので、ホメオパシーを産み落とせたのかもしれません。
先生は獣医なので、人間のホメオパシーの治療はされません。
患者さんは、大学病院からのご紹介のみ。
癌や難病ばかり。
動物は寿命が短いので、時間との戦いだそうです。
でも、抗がん剤さえ使っていなかったら助かる可能性は高いとおっしゃっていました。
「癌より、アトピーの方が難しい!」
私には、一番印象に残る一言でした。
今の日本には、薬で抑圧したことのないアトピー性皮膚炎の患者さんはいないからではないでしょうか。
一日目のセミナーのあと、夕食をご一緒させていただいて、摩訶不思議なお話をさまざまお聞きできました。
時空を超えた、ぶっ飛んだお話が続きました。
それが、先生のふつうの日常のようです。
先生が、普通の人ではないことは、素直に受け入れられ、お目にかかれた幸せに胸が一杯になりました。
セミナーのあと、京都の神社仏閣の見所のご紹介の動画や記事がFBで、どんどんあげられています。
京都の有名どころは、ほぼ網羅されています。
でも、それに費やされた時間は、二日目のセミナーの日の8時半の朝食時間まえの2時間半ほどです。
「超人」なんですね。
初日のセミナーは、午後1時スタート。
昼食前に京都に到着されましたが、東京で、朝の手術を終えてこられたそうです。
セミナーのあと、夕食をすませて、京都駅に向かわれましたが、夜にはまた、手術の予定が入っているということでした。
お食事をご一緒したとき、CHKの生徒さんから教えていただいた、「バイブレイショナル メディスン」 リチャード・バーガー著 上野圭一監訳 という本を読んで感動したことを先生に話しました。
その本の著者は、現代医学への批判として、目に見える世界だけを相手にする「ニュートン的世界観」で人の身体をとらえている、と述べています。
ニュートンの法則は、科学技術を飛躍的に発展させ、数多くの発明が生まれ、私たちの生活は、大変便利で豊かになりました。
産業革命の時代を作ってくれた土台となった理論ですが、時代はさらに進み、科学技術の世界では、アインシュタイン的な考え方へとパラダイムシフトが起きました。
しかし、現代でも、医師達は人体を精巧な機械のように考える「ニュートン的世界観」の中で生きている。
時代が変化した今、そこから一歩踏み出た、「アインシュタイン的モデル」で「治癒現象」を考えてみようというのが、この本の主旨です。
東洋医学、フラワーエッセンス、ホメオパシー、宝石エリクシル、色彩療法。
「アインシュタイン的モデル」で見てみると、これら波動療法といわれるものの治癒のメカニズムについての効果に説明がつくということが書かれています。
先生は、「バイブレイショナル メディシン」をまだ日本語に訳されていない時期に読まれたそうです。
身体も心も精神も感情も、すべてをエネルギーと考えその調和をはかる。
これは、先生の考え方の中心でもあります。
「ホメオパシーノート」にもわかりやすく書かれています。
量子力学や超紐理論によって、物質は、エネルギーであることがわかってきた。
でも、この考え方は、古代インドのサンキャ哲学でも、のべられていることだ。
といった内容です。
今回の国際セミナーは、日本人初の講師でしたが、今まで海外から来ていただいたどの先生より、レベルが高かったと思いました。
世界中のどのホメオパスとも違った次元に生きている方です。
「超人」という表現がピッタリかと思います。
日本人にこんなすばらしいホメオパシーの先生がいらしたことに感激です。
やはり、極東に位置する日本という国はすばらしいのだと思いました。
私は、まだ読んでいませんが、「君が代から神が世へ」という本は、ホメオパスを目指す人には必読の本だとおっしゃっていました。
これから読んでみるつもりです。