茨城県牛久市で、瞑想の為のヨガ「スンニャターヨガ」を主宰しております、茂木敦子です。
講師のコオさんが
こんなお話をしてくれました。
「昨日の晩にね、
腕に虫がわーっとまとわりついて
なかなか取れない!…という夢を見たんですよ。
この夢、よく見るんです。
この夢を見るときはねぇ、
決まって誰かを裁いたとき。
だからね、
あぁまたか…やだなぁ、痒いなぁって
ボリボリ腕を掻いてたの。
そしたら、
僕のそばに誰かがいて
その人が
『それ、あと180回やれば終わるよ』って
言ってたんですよ(笑
それを聞いてね、
やったぁ、終わりがあるんだぁ!って嬉しくなったんです^^」
これ、聞き方によっては
「えぇ、あと180回もあるの‼︎」って
リアクションしたくなりませんか?
でも、その一連のエピソードを聞いて
「コオさんは、人を裁くことを終わらせる覚悟がおありなのだなぁ」と感じました。
「裁くこと」をやめる
のではなくて
「裁くこと」を終える。
色眼鏡で表面的にジャッジすることなく
その人の、目の前の物事の
ほんとうの姿を見ようとする。
その姿勢と決意がなければ
「裁くこと」を終えることはできません。
(りんごをガブリ。)
で、
わたしがヨガの勉強を
モーレツにしていた頃
コオさんのお話に似たエピソードを
ある経典で見かけたのを思い出しました。
たしか、
パタンジャリさんというヨギーが、
お弟子さんに語ったヨガの教えを
綴った「ヨガ・スートラ」という経典で
こんな物語が書かれていました。
(ディテールはうろ覚え)
↓
『ある神様が、ある修行僧たちのもとへやってきました。
1人目は、地面の上で静かに座り
真剣にマントラを唱えています。
神様は、その修行僧に語りかけます。
「君、熱心に取り組んでいるね。」
修行僧は神様に尋ねます。
「わたしは、あとどれだけ修行を続ければ解脱できますか?」
神様は答えます。
「君は、あと4回生まれ変われば解脱できるよ」
それを聞いた修行僧は絶望し、
修行をやめてしまいました。
![星](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/112.gif)
神様は、2人目の修行僧のもとへ行きました。
葉の生い茂った樹の下で、
踊り歌いながらマントラを唱えている修行僧に、神様は尋ねます。
「君、この樹に生える葉っぱが見えるかね。」
修行僧は答えます。
「はい!この樹に生えている葉っぱを全て数えましょうか?それくらいの根気はありますよ^^」
神様は続けます。
「いや、数えなくていい。
君は、この樹に生えている葉っぱの分だけマントラを唱えれば、解脱できるよ」
修行僧は悦びながら
「やった、終わりがあるのですね。
教えてくださってありがとうございます!」とマントラを唱え続けました。
その様子を見た神様は、
修行僧を抱きかかえて、解脱の道へとお導きになりました。
![星](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/112.gif)
あと4回生まれ変わる年月と
生い茂る葉の数だけ、マントラを唱えるだけの年月は
比べようがありません。
数が重要なのではなく
それを真摯に取り組む姿勢があるのかどうか、という心理を解くエピソード。
いつの世も
真実はさまざまな言葉で語られ、
現代を生きる私たちへ届くように
遺されるのですね。
自分が決めた仕事やライフワーク
心の持ちようについて
自信がなくなったとき
コオさんの夢の話と
ヨガの物語を思い出します。
わたしは永遠に
ヨガと瞑想を愛し続けます![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/024.png)
![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/024.png)
一緒に、ヨガと瞑想を楽しみましょう![音譜](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
![音譜](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)