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茨城県牛久市で、瞑想の為のヨガ「スンニャターヨガ」を主宰しております、茂木敦子です。

先日、「嫌われる勇気」という本を読みました。

アドラー心理学について、哲人と青年が熱のこもった会話を交わしながら少しずつ理解を深めていくかんじが小気味よくて、

読んでいて一部吐き気がしたり、イライラしつつも、気づけば二人の対話に夢中になっていました。


いつもは数冊の本をちょこちょこ読むのですが、この本については寄り道回り道なし。

数日後に読み終えると、なんとも言えない幸福感に包まれました。

気持ちいい。

清々しい。

そんな気持ちで満たされていました。


それは、


はじめての出産と、その後の怒涛の育児生活のなかの自分の心の変化…
このかんじ、なんて言ったらいい?というモヤモヤやザワザワとした疑問が、アドラー心理学によって解けたからです。

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これは今まで誰にも言わなかったのですが、はじめての出産を体験してみて、大きく変わったことがいくつかあります。


まず、直感に頼れなくなりました。

以前は直感に従って必要な場所へ行き、必要な人に会うようにしていて、
「直感に従ってよかったなぁ」という体験をたくさんしてきたのですが、

出産後はそれができなくなりました。
直感の裏に「焦り」や「ケチな心」が少しでもあると、ことごとく嫌な思いばかりを体験することになるのです。


焦りやケチな心に、直感で蓋をできなくなりました。

直感も、心の振り幅次第でうまく機能しなくなります。


私がなぜ、直感で蓋をしていたかと言えば

「認められたかったから」

これに尽きます。

仕事を認められたい。
ほめられたい。
すごいね、特別ねって言われたい。


あぁ、はずかしい。
かっこわるい。


でも実際、そうなんです。
みんなのなかで、誰とも被らない特別な自分を演出したかった。


でも、

あぶら汗をかきながら痛いお腹をおさえ、

ボコボコと動き回る赤ちゃんを両手で包んで、

先生にお腹を切ってもらって、

真っ白な丸々とした赤ちゃんを取り上げられた瞬間、


「認められたい」という感覚がすっかり溶けてしまって、もうどうでもよくなってしまった。


だから、それまで「特別な自分」を演出していた場所には行かなくなりました。

相手も「特別な自分」を演出しているから、ことごとく話が噛み合わない。
何を言っているのか、さっぱりわからない。
あんなに愉しかったのになぁ。


特別さを演出しなくなると、あとはただただ、平凡な自分がいました。


平凡。。

はじめは激しく抵抗(笑


でも次第に、もともとそうだったのだから、馴染み深い、懐かしい気持ちになって、平凡な自分が気持ちよくなってきました。


平凡とは、まっすぐに生きること


そう気づけたのは、今回読んだ本のおかげです。

アドラー心理学では、「目的論」という考え方があって、

「目の前で起こったことには、何か原因となる思い込みがある」
という原因論とは真逆の考え方で、

「なにか特定の目的を達成するために、感情を捏造していること」が目的論であると書かれていました。


たとえば、引きこもりの人がいるとして、

原因論であれば
「過去にトラウマがあり、そのトラウマからくる不安感のせいで外に出られない」となります。

一方、これを目的論で解釈すると、
「外に出ないという目的を達成するために、不安感をわざわざ作り出している」となります。


まじかよ。
って思いませんか?
私は思いました。

たしかに、思い当たる節があったから。


引きこもっているという現状は同じなのに、原因論を元に物事を考えると、前に進めません。
原因を探ったところで、何の意味もないんですよ。過去にしがみついてるだけです。


それが、目的論を元に考えてみると、少しは前に進めるんです。
まず、「ん?この不安感、わざわざ捏造してない?」と気づけて、それを捨てるという選択肢ができるから。


その先が、少しややこしい。


「外に出ない」が目的だったから、その目的自体変えちゃえばいいってことじゃん♪
…と、思いますよね。

これ、実際やってみると難しいんです。


目的は、その人の持つ信念と深く関わっている。


信念は、過去にしてきた体験と強く結びついている。


過去の体験に縛られている限り、なかなか抜け出すことができない。


ふりだしに戻る。。

このループは、自分と向き合うとき、誰しも一度は体験しているのではないでしょうか?


アドラーさんは、ここのむず痒いループを、かなり繊細に、しかも易しく紐解いてくれています。


結局、このループは原因論で生きてきた成れの果てであり、どう考えても原因論に引っ張られやすくなる。

原因探しに躍起にやらず、目的や信念を無理やり設定し直さないで、

「ふーん。今わたしは、こういう目的をもっているのね」と、現状をただただ体験する。

答えは過去や未来からは拾えない。

過去にどんな経験をしようとも、今どうありたいかという願いが叶うかどうかとは関係ない。

少しでも前に進みたいのなら、目的を持ち、今この瞬間を生きるだけ。


そして、平凡を愛すること。
日常の風景を、あたりまえの生活を、じっくり味わうこと。
なんでもない自分を愛すること。


それが、直感が有効に機能するベースになるんだな~と感じました。



【茨城県牛久市栄町3-6 聖ビル3F:スンニャターヨガスタジオ】つくば市、竜ヶ崎市、土浦市、下妻市、つくばみらい市、稲敷市、阿見町からも生徒さんがいらしています。
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