パソコン、スマホにタブレット…仕事でも、学習やプライベートの時間においても目を使う時間はどんどん長くなっています。目が疲れるということは、多くの人が経験していることだと思います。そんな中で、目薬を常にさしている人も少なくないでしょう。でも、目薬の使い方を一つ間違えると、かえって目を傷つけるかも知れませんよ!

 

目薬のNGな使い方①:目薬を指したらすぐ目をつぶって眠る

忙しい一日が終わり、寝る前に目の疲れをいやすために目薬をさして、すぐにベッドに横になって眠りに入るのは、何の変哲もない普通な動作に見えますが、実はこれはNGなんです。目薬には炎症を抑える成分が配合されている場合があり、それは目を乾燥させる可能性があります。 睡眠中は涙の分泌が少ないため、目薬をさしてすぐに寝てしまうと、目を乾燥させ、結膜や角膜を傷つけてしまう可能性があります。さらに、目薬の中には防腐剤が配合されているものもあり、目に刺激を与えやすくなっています。また、睡眠中では涙の分泌が極端に少ないので、目薬の成分が通常より長く目に留まり、目に障害を起こす可能性があります。 目薬の使い方に疑問がある場合は、医師や薬剤師に相談し、購入時に説明書をよく読むことをお勧めします。

 

目薬のNGな使い方②:うまく1滴させなかったのでもう1滴目薬をさす

食品医薬品局(FDA)によると、通常の目薬の1滴はすでに「眼が保持できる最大量の5~10倍」なのだそうです。目薬をさすと目薬が目から流れ出るのを感じることがありますが、それは普通のことなので、そのために目薬を追加したり、何滴も点眼する必要はありません。

 

目薬のNGな使い方③:目薬をさした後すぐに目とつぶって休む

目薬をさした後、ただまばたきをするだけでは、薬がうまく効かない可能性があります。 短時間かるく目を閉じるだけでなく、ちょっとした動作をするとよいです。 目薬をさした後、30秒から1分程度目を閉じ、眼球をゆっくり回転させ、人差し指で目を(目尻の内側)軽く押しましょう。こうすることで、目薬が涙管に流れることを防ぎ、薬の効き目を高めることができます。

 

目薬のNGな使い方④:一度に何種類もの目薬をさす

2種類以上の目薬をさすときは、少なくとも5分ほど時間をおきましょう。目の軟膏の場合は、少なくとも10分ほどおきます。液体の目薬と軟膏を使う場合は、まず液体を先にさし、それから5~10分おいて軟膏を使いましょう。

 

目薬のNGな使い方⑤:スーッとする目薬を長期的に使う

スーッとする目薬は目の疲れを取るなど、たくさんの人が愛用していると思いますが、そんな目薬が長期間使用できるかどうかは、説明書に記載されている成分情報をよく読んで、製品の有効性を理解して判断しましょう。

 

1)目の充血を解消する:この種の目薬の成分には血管収縮剤が含まれ、目の充血の症状を改善することができますが、頻繁に使用すると「リバウンド充血」を生じ、使用を中止した後、目の充血がより深刻になるので、症状が改善したら使用を中止することをお勧めします。

2)抗炎症:抗炎症成分の、中でもグリチルリチン酸塩が含まれる場合は、症状が改善したらすぐに中止することをお勧めします。

3)かゆみを抑える:抗ヒスタミン薬が主で、症状が改善したらすぐに使用を中止しましょう。 ステロイド含有点眼薬は医師からしか入手できないので、医師の指示に従って使用しましょう。

4)眼精疲労の改善:一般的な成分はビタミンB2、B5、B6、B12、ビタミンE、タウリンなどであり、長期間の使用でも比較的安全です。 ですが、食品医薬品局(FDA)は、ビタミンB12を含む目薬を日常的に使用している人が多く、他の潜在的な眼疾患が隠れている可能性もあるので、注意を促しています。 目の違和感が長く続くようなら、目薬だけに頼らず、まずは医師に相談して原因を突き止めましょう。

 

(早安健康より)