今日、旧暦5月5日は私たちにとって大きな節句の一つ、「端午節」です。ちまき節ともいわれ、みんなたくさんの粽を準備する日です。また毎年この日はドラゴンボートのレースを見ることができましたが、時代の流れと共にドラゴンボートのイベントはだんだんと少なくなってきているようです。またドラゴンボートのイベントが開催されるようになることを本当に期待しています。

端午節には皆さんもご存知の通り、「午時水」があります。「午時水」とは、端午節当日の正午に汲む水のことを言います。ちまきを食べる、卵を立たせる、ヨモギを戸口にかけることと並んで、端午節の伝統的な習わしの一つです。午時水とは、(正午11:00-13:00)に山の湧き水や、家の蛇口または浄水器から水を汲み、それを神棚に置いて神様やご先祖様にお供えしたのち、さらに太陽の光に2時間当てたものが、私たちの言う「午時水」です。

「午時水」は金運上昇、開運、邪悪なものや疫病を退け、解熱することができます。一般的には、私たちはお清めのお札に午時水を使用し、ヨモギと菖蒲で邪悪なものや疫病を退けます。しかし、普通の人はお清めのお札が手に入りにくいので、皆さんには午時水と陰陽水(生水と煮沸した水を半々に混ぜた水)、ヨモギ、菖蒲、及び塩を入れた湯に浸かることをお勧めします。


また「午時水」に8枚の銅貨を入れて煮ることで銭水に変わります。煮沸後、銅貨は赤い封筒か小さな赤い布の小物入れに入れ、自分のバッグの中や金庫内に入れることで金運が上昇します。銭水は、熱が冷めた後に財位の上に49日置いた後、鉢植えに与えることで「生生不息(全てのものは生まれ変わりながら続いていく様子)」という意味を表します。

「午時水」は、煮沸して飲んだり、お茶を作って飲んだりすることができ、伝説の中では病を治すと言われています。しかし、私のアドバイスとしては、身体の具合がよくない人は医師の診察を受けて治療をした方がよいでしょう。このような効能もあるかもしれませんが、しかしやはり皆さんは身体を大切にし、病気があればお医者さんに診てもらってくださいね!

最後に、この「午時水」は全ての人が使用できるものではありません。例えば、ねずみ年やうま年はなるべく「午時水」を使用しないようにしてください。この2つの干支は「午時水」と衝突してしまうからです。もしよければ気をつけて使って下さい。この場を借りて、皆様が端午節を楽しく過ごせます様に祝福いたします!身体が健康でありますように!平穏無事でありますように!商売が繁盛しますように!金運が上昇しますように!

日月命理館. 魏嘉誾先生 敬具
2024年6月10日(旧暦五月五日)