農業委員会の統計によると、台湾国内の消費糖分総量は毎年60万トンにも及び、これは1人当たり毎年平均26キロもの糖を摂取していることになります。しかも、WHOが定めた1日に摂るべき糖分摂取量(72g)の約3倍近い糖を摂取していることになります。

糖分依存になると、人は自分の力で抜け出すことはなかなかできません。しかも、糖分の過剰摂取はあらゆる現代病にかかるリスクを高くします。
糖分依存の恐ろしいところは、食べ続けることがやめられなくなるところにあります。
甘いものを食べると脳の報酬機構が刺激され、空腹を感じていなくても脳は糖分を求め続けるため、体重と体脂肪が増加します。 例えばフルクトースの場合、フルクトースが体内に入ると、視床下部に対するドーパミンの効果を刺激し、食物摂取量が増加するのです。

糖分依存をやめたいのなら、まずを糖分を含むドリンクを減らし、その次に固体の砂糖を減らすことをお勧めします。 もし炭酸飲料やジュース、栄養ドリンクなど、甘い飲み物を飲む習慣がある人は、無糖のお茶や水、炭酸水に変えましょう。飲み物に含まれる糖分は通常、とても高濃度で満腹感を感じにくく飲めば飲むほどさらに飲みたくなります。
それでも糖分が欲しくなったときは、「パッションフルーツ」「キウイフルーツ」「ドラゴンフルーツ」「メロン」「スイカ」「ナシ」「モモ」「グァバ」などの果物を選ぶとよいでしょう。
これらは、ビタミンCやAなどの栄養素を豊富に含むだけでなく、比較的糖度が低めで血糖値の安定と健康に役立ちます。

パッションフルーツは無糖の紅茶に加えると程よい酸味と甘味を味わうことができ、食物繊維が豊富で腸の健康にも有益です。また、グァバは糖分が低く、またビタミンCを豊富に含み、健康のために毎日食べてもよいでしょう。

日本の栄養士である望月さんによると、トマト、梅干し、にんにく、ショウガの4種類の食物は、夏場の免疫力を効果的にあげるために特におすすめだそうです。
トマトには抗酸化物質のリコピン、梅干しには疲労を解消するクエン酸が含まれます。ニンニクは食欲増進、大腸ガンのリスクを下げる作用があり、またショウガには強力な殺菌作用があり、夏バテによる免疫力の低下を退けることができます。

そろそろ暑い日も増えてきて、夏の到来を感じますが、暑さに負けずに健康を維持しましょう!
(周刊王CTWANTより)