季節の変わり目、特に冬から春に変わる時期は、寒暖の差も大きく、またアレルギー性鼻炎が最も多くなる時期です。

春に見られるアレルギーの症状は、目の下のクマ、喉の違和感、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻血、鼻水などがあります。ときには、呼吸困難、喘息、胸の圧迫感、咳、全身の肌の乾燥とかゆみを伴うなど、つらい症状に陥ってしまうこともあります。特に朝起きた時と夕方以降に症状が目立って現れることが多く、抗アレルギー薬を服用しているのに何度も治らず、一年中風邪をひいたような状態になる人も少なくありません。 

 

さらに、台湾の気候は高温多湿で、深刻な大気汚染と相まって、空中には浮遊昆虫、カビ、塵、花粉などが多く、これらがアレルギーの主な原因となっています。またこの時期は、体内のビタミンCやカルシウムが不足する関係で、鼻粘膜の血管の弾力性や抵抗力が低下し、鼻アレルギーや自律神経障害、代謝異常などを引き起こしやすくなります。 さらに、春のアレルギーはただの季節的なアレルギー症状ではなく、体調不良や抵抗力の低下を知らせるための、体からのシグナルである可能性があります。

 

中国医学では、「邪気を追い出し、体を強化する」という原則に基づいて春のアレルギーを治療します。まず薬を使って風や寒さの邪気を体から追い出し、次に気を養い、免疫力を高め、アレルギー症状の再発を減らします。

鼻炎を持つ方の中には、急に暑い空間に入ると鼻づまりなどの症状を起こしやすい方がいますが、このタイプは熱体質であり、体質や生活環境、食事などの個人差にもよりますが、清熱薬や滋養薬による治療が必要となります。

 

また中国医学には「冬の病は夏に治す」という伝統的な考え方に基づいた「三伏貼」という治療法があり、喘息やアレルギー性鼻炎など冬に起こりやすい病気を夏から治す、といいます。夏至の前後も最も気温が高い時期に「三伏貼穴位敷貼療法(ツボ押し療法)」を3日間行って体調を整えると、冬にアレルギー性鼻炎の発作の確率と重症度が大幅に低くなるのです。

 

伝統的な中国医学によれば、アレルギー性鼻炎の患者は、冷たい食べ物や冷たい食べ物を避け、温かい食べ物を中心とした食生活を心がけましょう。特にメロン、レッドドラゴンフルーツ、柑橘類、梨、大根、タケノコ、魚介類、エビ、カニなどは体を冷やす食べ物なので、アレルギー体質で虚弱体質、冷え性の方は極力食べないようにしてください。

 

朝起きたときにコップ1杯のお湯を飲み、洗顔の際に温かいタオルで鼻の両側を3〜5分間温湿布してみてください。 ,鼻筋の両側に沿って眉間から鼻の下までマッサージし、指先を使って 3 ~ 5 分間押し、最後に首の後ろの両側にある風池穴位というツボを1分間マッサージします。このマッサージを行うことでアレルギーのつらい症状を緩和されるでしょう。

 

(常春月刊より)