いま中華圏のちまたでは「直男」という言葉をよく耳にします。台湾では「直男行為研究社」という、フェイスブックのアカウントすらあるくらいです。SNSで自分の遭遇した直男のできごとをシェアするので話題を呼んでいます。その「直男」とは一体どういうものなのか、一緒に見ていきましょう!

 

最近よく「直男」という言葉を聞きますが、一体何を意味するのかよく分からない、という人が殆んどではないでしょうか?もとはといえば、英語の「Straight Man」からきていて、その直訳です。もとの意味は、異性の人とお付き合いする男性を指します。その言葉がネットで使われていくうちに、もとの意味から派生して、今では「女性に対して気に障るような言動をとる、あまり異性とはうまくコミュニケーションが取れない男子」という意味に変化してきました。通常、直男とは物事に対して鈍く、気遣いができない、思考がまっすぐで、受け答えが遅く、融通が利かない、空気が読めない、物事を自分の目線でしか見れない、人の感情に共感することができない、という特性があるようです。

 

ある心理カウンセラーの分析によると、直男の言動は確かに女子が気に障る所がありますが、それはわざとではなく、こんなことを言ったら本当に相手に嫌な思いをさせると分かっていない、対応の仕方が分かっていないからなんだそうです。要するに、異性との交流の経験値が浅いので、学習していけばうまくコミュニケーションがとれるようになる、そして、おそらく他の分野では直男は強みを持っているはず、だそうです。

 

人は個人としては独立した個体で、性格も特徴もそれぞれ違います。でも、単に男女という二つの性に分類したとしたら、男女の考え方には大きな違いがあります。だから、男女がお付き合いする中で、相手に理解してもらえないという失望感や摩擦が起きることもよくある事です。以下に直男の特徴をまとめてみました。

 

・実用主義を優先し、セレモニー感を重んじない: 生活の中でセレモニー感があまりなく、実際的な行動を通じて感情を表現しようとします。 たとえば、キャンドルライトのディナーを一緒にするときに、花を贈ったり、甘い賛辞を贈ったりするのは直男の得意分野ではなく、サプライズを用意するのが苦手で、お互いの情緒を高めるような、このような生活のスパイスを好まない傾向があります。

 

・場の雰囲気が読めなくて、たいがい状況がつかめていない:相手の顔色を察する能力がなく、自分の頭の中がそのまま言動に出る。なので、しょっちゅう誤解を招き、相手の地雷を踏んでしまう。言ってはいけないことも言ってしまうし、状況をうまく把握できないため、他人にストレスや苦痛を与える。

 

・理性的な論理が先で、感情への対処の仕方を知らない:ひとたびクレームを耳にすると、相手の感情は不可解なものだと考え、状況を理性的に探って解決策を提供しようと急ぐ。相手は感情のはけ口を求めているだけなのに、物事を処理する前に感情の方を対処しなければならないことを理解していない。

 

・心でどう感じているかをうまく表現できないため、誤解が起きやすい:中華圏の社会では、男子は感情をあらわにしないように幼少期から教えられるので、中には腹を割ってコミュニケーションを取る術を知らない男性もいる。人と人とが関わりあう中で誤解を招きやすい。

 

・自信過剰で相手をさげすむ、自分の世界が全て:直男の中には、自信があり過ぎて優位に立ち、他の人を批判するクセがある。たいがいは抑圧的なオーラを放ち、自分の世界に閉じこもって相手の話をほとんど聞かない。

 

いかがでしたか?この他に、「直男ガン」という言葉もありますが、それは直男から派生してできた言葉で、要するに直男の真骨頂、ともいうべき意味だそうです。

 

(Yahoo奇摩新聞より)