ところで、サマルカンドという場所、ご存知でしたか?私は本当に不勉強で、中央アジアのことは場所・歴史ともに無知でした。でも、この本を読みながら、どういう場所なのだろうととっても知りたくなり、検索してみたら、本当に美しい場所で一気に魅了されました。

 

(画像はすべてお借りしています)

こちらのHPもオススメ→ 世界遺産・サマルカンド 青の都という名称がピッタリ。

HP内で、この地の歴史について触れていますが、本の中でもアレクサンダー大王やチンギスハン、その後のティムールやゾロアスターの開祖のことなど、名前は聞いたことがあるけれど、深くは知らない史実が、マイケルによってこの地を歩きながら説明がされます。ただ文字を追うより、これらの美しい街並みや景色を知ってから読んだ方がよりリアルに話を感じますよね~。

 

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オルガ女史はマイケルに初めて会った翌日、ホテルからそう離れていない市内で会うのですが、まだ彼への恐れや怒り・不信があり、その感情について会ったばかりのマイケルから指摘を受けます。それがまたイライラを誘発するのですが、それもマイケルのテクニックの一つなのでしょうか。分かっていてイライラさせ、何とドッキングして怒りとなるのかを、彼女自身に体得させるようでした。彼の話を聞いていると、ここに来る前、シベリアの不思議な夫婦の家で感じた不安を思い出させ、また会う予定のグループとも会えずじまいで、一人でレクチャーを受けることにも恐れを抱いているのですが、マイケルはなだめたり優しくするというより、ズパリ直球を投げかけて容赦なく内面に切り込んできます。

 

ここでまず、「遺伝子が運ぶ、先祖代々からの記憶」というものが出てきました。あなたの恐れは、あなた個人が発端ではなく、何世代にも渡って持ち越した、spirit of fear それがあなたの人生を毒しているのだと。さらに、spirit of trauma、memory demon、という名称も出てきました。

ウズベクに来る前に、そのことについて耳にしていた女史は、グループとマイケルがつながりがあるのではないかと期待を持つのですが、その辺り、マイケルはそっけなく「そのグループも人物も知らない」と言い放ち、女史がっかりします。でも説明を続ける彼の声や目を見ていると、多重的な波動が彼女の感覚に触れてきたのです。その波動は大地に根を張り、独特なリズムを放っているかのよう。と同時に、彼の周りを取り巻く宇宙の波動や理解できないシグナルによってこの地・惑星から解き放たれているかのような、そんな隙間に一瞬入り込みます。すぐに戻ってくるのだけれど。

 

きっとマイケルはイケボ(イケてるボイス)の主なんだろうなぁ。声って大事ですよね。私はヒプノセラピーや誘導瞑想を何度か故松本東洋(ハル)さんに受けたのですが、ハルさんの声も受け手の意識がのびのびと広がっていくのを邪魔しない、とても穏やかで聞き触りのいいイケボ。ご本人に伝えたら、ジャマしない声っていうのが一番の称賛!ととても喜んでいたのが今でも印象に残っています。

 

隙間から戻り、ハッとした女史は、マイケルからヒーリングについて滞在中学ぶことを決めます。そしてそれを受け止めたマイケルは、サマルカンド史を話しだすのでした・・・(④に続く)

 

新年早々のブログにしては重たい話で始まります。

かる~くサックリ過ごしたい方は別の機会にまた訪れてください^^。

 

 

 

前作では、シベリアの精神病棟に収監されている患者さんの多くは、元兵士や重度の鬱や分裂病などを患っていて、表面に出る「症状」を描くシーンが印象強かったのに対し、2作目では、なぜ精神的疾患が出るようになったのかの具体的事件や事故などが患者自身から語られます。女性が多いのですが、多くが性的暴行に端を発していて、海外ドラマ「ローアンドオーダー 性犯罪特捜班」を見ているからまだショックが少なかったのかもしれないけれど、辞書を引く手を休まざるを得ないような内容が語られていて、その箇所は読むのが辛かったです。

 

そのような患者さんたちとオルガ女史の医師としての関わりと、もう一つ、不思議な才能を持つご夫婦の屋敷に招かれたことがウズベキスタン:サマルカンド、中央アジアのハートと呼ばれる地に向かう重要なカギとなります。

女史はほぼ行く気ゼロだったんですが、マーシャという(私はイカレてると思ったんですが)そのお屋敷で行われてるサイキックの実験の被験者となっている女性に説得され、しぶしぶ一緒に行くことになります、でもマーシャはドタキャン。えー!?な展開ですが、休みも飛行機もホテルも取った女史は一人で向かい、現地で不思議夫婦の家で会ったグループと落ち合い、「dream healers」の学びをする予定、しかしそのグループも見つからない・・・。心身ともに疲れた彼女はホテルのバーで休憩をとることにしました。イスに座り、様々な思いが交錯する中、突如、前作で彼女の人生の深淵な扉を開き、意識の変容をもたらした「ウマイ」(アルタイの女性シャーマン)がイメージの中に出現します。疲れと焦りと不安でいっぱいだった彼女は、リアルな感覚の中でウマイと会ったことで冷静さと落ち着きを取り戻します。

ふと現実に戻ると、男性が横にいて声をかけてきたのです。誰とも話したくなかった彼女は、うまくあしらおうとしますが、男性は引き下がらず、自分は良いヒーラーと言ってかわそうとする彼女に食い下がります。

 

ここまで読むと、よくある異国の地でのナンパ話を想像しますが、前作ともに恋愛話とは無関係な内容なので、それも私が気に入っている一つです。男女のスピリチュアルな関係というような内容も2冊ともなかったと記憶します。

 

ただあなた自身を助けようとしてるんだよと説こうとする男性と、それすら億劫でうんざりしていく描写が延々と続きます(うんうんと、彼女の気持ちも分かって読みながら笑ってしまう)。そして女史の頑なな態度に男性が諦めて帰ろうとしたとき、彼女の手首に巻かれた木製のchetkiと呼ぶヒーリングブレスレットのようなものに鋭く反応するのです。

↑アマゾンで見つけたchetki 

 

これはまだシベリアにいるとき、あなたを助けるだろうと不思議屋敷で会った人から渡されたもの。受け取り手首に巻いたものの、いつどこでどのように助けてくれるのか皆無だった女史ですが、chetkiを通して男性に対する警戒心が氷解します。これが明晰夢の師:マイケルとの出会いでした。とはいえそこからもすんなりとは話は進みません。女史の内なる抵抗も強く、マイケルの話:明晰夢について受け入れるまで時間が必要でした。(③に続く)

 

 

今年読んだ本の中で、ダントツに面白かったオルガ女史による、「ベロボディアの輪」と「The Master of Lucid Dreams」 (日本語訳がまだないので、「明晰夢の師」と直訳します)。この2冊はアルタイ地域や中央アジアでの著者の体験談がつづられている連作です。

最初、明晰夢という意味がよく分からず、夢診断の師という話かと思ってたという(苦笑)。

 

明晰夢・・・wikiによると

明晰夢(めいせきむ、英語: Lucid dreaming)とは、睡眠中にみるのうち、自分で夢であると自覚しながら見ている夢のことである。明晰夢の経験者はしばしば、夢の状況を自分の思い通りに変化させられると語っている

 

幾度も書いてますが、私は夢はほぼ毎日見ていますが、全体を細かく覚えていたり、印象に残る夢はそう多くはありません。覚醒しながらこの夢は覚えておこうと思って意識の中で復唱しても、砂のようにサラサラと流れて消えてしまうことも少なくないです。

 

そして夢の中で「夢」と分かると途端に意識が目覚める質らしく、夢を自分でコントロールすることはまずないです。なので、私がこのブログで備忘録として書くこうとしている「夢と現実のつながりの不思議な体験」は、オルガ女史が書かれている明晰夢によるヒーリングとは違うかもしれませんが、その判断は今は横におこうと思います。

 

さてまず以下に、「The Masuter of Lucid Dreams」を読まれた日本の方のレビューを転載させていただきますので、こういう話なんだと頭の片隅に置いてもらえると助かります。

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著者の前作『ベロボディアの輪』(原題"Entering the Circle")は、
アルタイ地方のシャーマンとの出会いを主題としていたが、
今回、著者が赴くことになる場所はアルタイではなく、
中央アジアのシルクロード都市サマルカンドであり、
続編を期待しているとやや意外に感じられるかもしれない。
(よく読むと、そのことは前作の末尾で予告されているのだが)

「いかにしてトラウマから癒されるか」という、
むしろ古典的とも言える主題を扱った本書では、
前作以上にフラッシュバックなどの手法が多用され、
いささか小説的に面白過ぎる筋の進みゆき具合に、
正直なところ中盤までは、「これってどうよ・・?」と
その記述の信憑性に一抹の疑問を抱かざるを得なかったし、
「明晰夢の師」たる登場人物の口から語られる
「サマルカンド秘史」ともいうべき物語も、
中央アジア史に疎い当方にはそもそも真贋の判断がつかず、
トンデモ本の領域に片足を突っ込んでいるようにも思えたが、
後半、実際に癒しがなされる場面での叙述の迫力は圧倒的で、
その心理的メカニズムについての説明にも一貫性が感じられ、
非常に説得力あるものになっていた。

仮に、この話を全くの絵空事として一から創り出したのだとすれば、
著者を責めるよりはむしろその想像力に感服すべきだろうが、
すでに述べたように、ノンフィクションにしては面白過ぎる部分が
全く気にならないことはなかったので、☆4つという評価になった。

(以上、アマゾンレビューより)

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こちらの方のレビューを読んで、「無謀は承知、やっぱり読みたい!」と思い、チャレンジした私です。ただ、辞書引き引き、直訳&大雑把(;^ω^)。ホント時間かかりました、でもかかった分だけ達成感と翻訳者を通さない面白さを初めて味わいました。

 

この方のレビューにもあるように、この地域の歴史について一般に知られてはいない内容を含み、世界史そのものが怪しい私は何が正しいかも判断つきません。なので良し悪しではなく、書いてあることを読むにとどめました。ただ、spirit of toraumaやmemory of Demonから救済する術の内容の中で必要になることだったので、心に留めて読み進めました。(②に続く)

 

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さてさて、2019年もあと1時間となりました。

今年は久しぶりにアメブロを再開したり、再会もあったり、再生もあったし、再チャレンジの1年でした。私にとって「Re」な年。

と、今年を意識したような口ぶりですが、実際は年末・お正月という感覚がいつも以上に薄れていて、何もしていない・用意していない夫婦です(笑)。明後日から主人が1限から仕事なんで、5時起きお弁当作りです(・ω・)ノガッツ。

 

それではいろいろありがとうございました、良い年をお迎えください☆

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↑若かりし頃、初めての一人旅で訪れた沖縄の写真です(斉場御嶽:三庫理)