もちろん、まだ暑い


汗っかきの私はずっと汗だくで

洗い物ばかり




そうなんだけど、

夜明けは遅くなり

日暮れは早くなり

時に、

朝方は少しだけ涼しくなりました




だから、

あの角を曲がったあたりに

秋の影が見えるような気がして

ほっとする今日この頃です



にしても、日中は噴水に惹かれる水音に癒されるけれど







「海のはじまり」第8話


ここに2人の父親がいます(田中哲司)


 夏が3才の時に離婚して出て行って

 以来会っていなかった父親

  溝江基春




 8年前に別れた恋人との間に

 娘がいた事を知らされた父親

   月岡夏




2人は25年ぶりに会うことになり

幼い娘の海を連れてゆく夏


実の父親に娘を合わせたかったと

同時に、きっと心細くてそばにいて

欲しかったのでしょう

それだけ2人の間に生まれつつある

揺るぎないものを感じさせる場面

でもあります



けれど、夏は

海の前で発する基春の無神経な発言に

弟に海を託した後

初めて怒りを露わに椅子を蹴り付けて

しまいます


初めて怒りを爆発させたのは

実の父親に対してでした


この子、ぜったいお前の子じゃないよ

だってそうだろう

女ってずるいよな 産めるんだから


最低な男だと誰もが思ったシーンです

夏も耐えきれず怒りの感情のまま

その場を立ち去ります

その後、再度2人が会った時に

基春もまた無神経で雑に見える

その下に父性を持つ事を知り

夏は初めてこの25年ぶりに会った

父親に本音をぶつけます


 周りの人がみんな優しくて

 みんな悲しんでいるから

 泣くこともできない、言えない

 俺だって悲しいのに!




けれど、

彼もまた実の父親とは別の形で

恋人の弥生を何度も傷つけています


悪気のない優しい人の与えた傷は

ずっと痛い

怒りで解消できないから・・・


夏の中にはまだ

水季への愛があるという事、

そして、夏と海と共に築く家庭を

当然の未来と考えていた自分が

実はずっと外野にいた人間であると

静かに気付かされてゆく

切なさとやり切れなさ


スーパーに入った時にはカゴに

手をかけていた弥生が

夏の言葉で

少しづつ距離をとる場面が

象徴的でした

それにも気づかない夏




1話ごと、

登場人物一人づつにフォーカスが

当てられるたび

その人に感情移入してしまう

万華鏡


ミステリーのように謎の伏線が

回収され

SFのように時間が行き来して

1話から既に

この世にはいなかったはずの水季が

登場人物の全ての心の中に

存在している不思議

あれ?今そこにいたのに!と


こんな親子の場面はあり得ないのに
たしかに存在していて






脚本を書いたのは「サイレント」など

数々の傑作を生み出している

生方美久さん(31才)です



現実を突きつけるのに

悪人は出てこない

優しい人しか出てこないのに

傷つき悩みもがき落ちる

それでも顔を上げれば

人生には、光が満ちている


彼女が描くのはそんな世界だと

思います


とりとめなく書き連ねてしまい

観ていない方には何のことやら?

ですね

すいません

でも、どうしても1話ごとに誰かに

語りたくなるドラマなのです

登場人物への評価がどんどん変わって

ゆく、その度に

波に洗われる海岸の砂のように

翻弄されながら清々しい気持ちに

なる

悲しみは洗われてゆく


たぶんそれは、私だけの

他には伝わらない表現なのかも

しれませんけれど



それにしても、

第1話はしんどかったぁ

それでもここまで観続けてよかったぁ






ということで

クレソンの蕎麦サラダ




おり〜ぶ


台風10号が接近しています

名古屋など中部地方に上陸した場合

強い勢力を待つ台風となり

関東に上陸する場合は中程度

と解説されていました

関東住みとしては上陸して欲しくは

ないけれど名古屋あたりで大きな

被害が出るよりは関東に向かって

くれた方がいいのかしら・・・

首都圏の交通網は大変な事になる

けれど