ウサギとカメのお話

 

ひょんなことから かけっこ勝負をすることになったウサギ君とカメ君

 

 

 

 

 

ウサギ君は考えました

 

 

僕がカメ君に負けるわけないよ

だって足の速さではこの森で一番なのは誰だって知ってるでしょ

うん、どう考えたって 負ける要素はないもんね。

 

 

 

 

 

カメ君は考えました
 
 

普通に考えたら僕がウサギ君に勝てるはずないよね

だって僕、走ったことないし

ウサギ君は反対に走ってるとこ以外見たことないし。

 

だけど、一つだけウサギ君には弱点があるんだ

アイツはすごく楽しいいい奴なんだけど、いつも楽天的で時々

油断するんだよ

大事なところでね。

 

僕が勝てるしたら

ウサギ君のこういう性格が出た時だけ。

 

カメ君はそれから毎日

一生懸命坂道を歩き持久力をつけようと頑張りました。

 

 

 

 

 

 

レースが始まると

カメ君の予想通り、やっぱりウサギ君は油断してしまいました。

それも無理はないのです

振り返ってもカメ君の影も形も見えないのですもの。

猫カフェに入りトマトジュレを飲みながらまったりしているうちに

すっかりリラックスして眠ってしまいました。

 

トマトジュレど~ぞ

 

 

 

その間にカメ君は

猫カフェの前を通化して 確実に歩を進め

そしてついに

 

ゴール!!!

 

 

自分を信じてブックメーカーで全財産を賭けていたカメ君

一気に億万長者になりました。

 

森のブックメーカーは大荒れです。

 

 

 

 

その時、ウサギ君は悔しがったでしょうか?

少しは凹んだのですが、

じつは あちこちでこんな事を言っていました。

「僕がこの森で一番足が速いのは本当なんだ。だけどさ、カメ君は頭がいいんだ。

 分析力と持続力 僕にはこれがまったく無いからね、困ったもんだね。」

 

そして最後にこう付け加えます

「それにしてもあの猫カフェのトマトジュレは美味しかったなぁ

だれかトマトジュレ奢ってくれない?」

 

 

 

 

 

さて、カメ君はその頃

 

大金持ちになった毎日にすっかり退屈していました。

 

毎日大きなお屋敷で暮らしながら 何もすることがないのです。

大好きな果物も瑞々しい草も サボテンの実も綺麗な水も

いつだって用意されていて

探しに行く楽しみ 見つけた時の嬉しさは失われたことに気がついたのです。

 

 

 

 

そうだ!

 

 

 

 

亀さんは豪邸を出て ゆっくりゆっくり歩き出しました。

そして、

ウサギ君が気持ちよさそうにお昼寝している大きな木の下までやって来ました。

そこは、久しく来ていなかった野原です、

風が吹き抜けて気持ちの良いこの場所のことをすっかり忘れていました。

 

ウサギ君が目を覚ますと

「やぁ、ウサギ君  僕の家は大きんだよ。うちに来ないかい?」

と言い

それからはずっと一緒に仲良く暮らしましたとさ。

 

 

           めでたし  めでたし