鳥居 鎌倉に住んでいた頃

  お隣に当時の社会党の政治家さんが

  住んでいました。

  奥様は御病気で

  あまりお見かけする事もなく、

  ご主人の政治家さんは、

  時々 自転車でサァーッと 自転車

  坂を下って行くのをお見かけしました。

星空 ある日の夜半 12時ごろの事です 

  うちの納戸と お隣の書斎が

  お互いの増築のせいで

  わずか5~6メートルしか離れていなくて、

  ご主人の声が聞こえてきました。


 「おーい 大丈夫かい?」

 「はい 大丈夫ですよ あなた」

 「窓が開いてんじゃないか?」

 「ええ 気持ちいいので少し開けてあります」

 「じゃぁね あとで閉めに行くからね」

 「はい」


 隣の寝室の奥様に声をかけていらしたのです。

 これだけの事ですが。。

 私は夜中のそんな時間に納戸で 

 何をしていたのか・・・

 かわいた私の心に沁みわたった出来事でした。

 今でも忘れられません 砂時計