【メシのちフロ】
混合栓は直ったはずなのに、昨夜の使用再開後に即座に壊れた。またしてもまったく出なくなってしまったのだ。というわけで、入浴はともかく、洗髪に不自由となった。浴槽の湯を湯桶で汲んで髪を洗うというのは、子供の頃には日常だったが、今は抵抗がある。そこで今日は、家人と昼食をかねて昼温泉をすることにした。温泉は市街地の反対側にあるので、雪の降り出す前にお出掛けである。
【統合しても競合】
さて、今日の新聞折り込みにツルハとウエルシアチラシが入っていた。
ツルハは株式交換によりウエルシアを完全子会社した。売上高2兆円超の世界6位のドラッグストアの登場である。来年1月までに、今度はイオンがツルハをTOB(株式公開買い付け)して子会社とする。
という訳で、経営は統合されたが、宣伝はまだ一体となっていない。ツルハとウエルシアがそれぞれにチラシを作って競い合っている。しかし大見出しは共に、「統合!!日本最大ドラッグストアチェーン誕生記念セール」で、購入金額に応じて応募できる「道の駅」プレゼントキャンペーンも一緒、特価品の価格も同一である。ただ、微妙な違いはある。
【統合の成果はこれから】
看板に「薬」を掲げるウエルシアの方が、やはり薬品やケア用品が盛りだくさんである。ツルハは日配中心で、コマ割りが大ざっぱである。訴求方法の差は単に作成広告会社の違いかもしれないが、これまでの営業方針の違いも作用しているのだろう。これからは徐々に、チラシも統一され、同じように商売をするようになる。イオン系のPB販売が増えるのも間違いない。資本の集中とはそのようなものである。
【働くのはグローバル】
日本は縮小社会である。成長するためには海外に活路を求めるしかない。懸念は、中国との関係悪化である。かつてイオンが襲撃されたように、外交関係の余波を受ける怖れが拭いきれない。アセアンやインドをはじめとする「アジアの田舎」に展開し、比重を移していけるかが鍵となる。ツルハに就職したらカリマンタンの地方都市の店長拝命、などということが十分にあり得る。
TOBを見据えて、ツルハの株価上昇は堅調である。一層の伸長のためには、世界で「働いて、働いて…」もらうしかない。政治家の浅慮な発言が、その邪魔とならないことを切に願うものである。