【松茸は遠い夢】
午後から雨が降りだした。霧雨とはいえ雨は雨である。晴れたのはこの2.3日のみ。思えば短い秋晴れであった。
岩手では松茸が大豊作なのだそうである。するってーと山形、福島でも、と期待するのだが、じぶんで採りにいくわけではない。山に登る体力が無いという自覚があるだけでなく、山を下る自信もないのである。あとは、頃合いを見てお安く買い求めるしかない。というわけで、ちょっと遠出をしたいのだが、車を運転する体力にも不安を感じたりするのである。
【待ち続ける日】
さて、今日は通院の日である。何となく、おそらくは腎臓の状態を確認するための総合科である。医師との話題は、電子カルテが富士通から沖に変更になったことくらいで、身体状況については異常なしで終了であった。
月曜のためなのか、病院前の道路は駐車場入り街の車で混雑し、受け付け、採血、診察、インフル予防接種、会計と、それぞれの段階で待たされる。9時半から14時まで、病院に縛られた、非生産的な一日であった。
【連絡なしで後回し】
そんなわけで機嫌を悪くする条件が整っているのに、いくつかの不手際に接して余計に情緒不安定となった。
ひとつは、受付後の外出時連絡である。登録すれば、診察開始前に電話をかけてくれる仕組みがある。検査の後、1時間は診察がないので、いつも利用している。ところが今日は予防接種の申込をしたため、受付係員への申告となった。
固定電話ではなく携帯でと指定され、待っていたのになかなかかかってこない。そろそろ頃合いだなと自主的に出向いて受付に尋ねると、不在なので先ほど先送りされたとの弁であった。診察順番が近づいたのに、電話するのを失念、忘却してしまったらしい。というわけで、更に20分ほど待たされ、医師には順番が来たのに居なかったと文句を云われ、頭をかきながら弁明する事になった。
事後、21世紀の人間に依頼するのは金輪際止めにして、21世紀の機械に登録する事にする。
【私、担当ではないので…】
もう一件は、診断書に関する連絡である。8月に、診断書作成を依頼し、一月前後かかる、できたらショートメールを送る、との話だったのだが、いっかなメールが届かない。そこで本日、診察の帰りに確かめに行くつもりだった。
ところが会計時、連絡があるのでしばらく待つようにといわれ、20分ほど待つと女事務員が現れた。診断書は出せない事になった、その胸を何度も電話したのだが通じなかった、というのである。不交付は残念だが、約束のショートメールが来なかった理由を尋ねると、担当ではない、代理できたので分らないと答えるのである。
そこで、発声が困難なので障害認定のために診断書を申請した。電話をしたという事だが、発声できないものに、電話でどのように意思疎通するつもりだったのか、と尋ねた。答えは、担当ではない、代理できたので分らない、である。もうプッツンである。
「じゃあ、担当者をここに呼べ」ではなく、この病院への信頼は損なわれたと、呟いた。聞こえていたかどうかは不明だが、怒っているのは理解されたと思う。
【事件の顛末】
もう一件は怒りではなく、驚きである。会計窓口で処理をしていると、3メートルほど横で大音響が生じた。見ると、大柄な男が横になってひくひくしている。事務員が飛び出して抱き起こし、看護婦その他の職員が数名集まり、その周りを一般人が取り巻いて大騒ぎである。
その場での事情聴取からすると、ある男が急に振り返ったのでぶつかって倒れた、ということらしい。骨が折れたかもしれない、その男を逃がすなという。
男というのは、養老孟司似の小柄な老人で、本人のボヤキによると、移動しようとして、ちょっと肩がぶつかっただけだ、とのことである。弾みなのだろうか。それとも養老似の男は武術の達人なのだろうか。ちょっと触れただけで、大男を数メートルはじき飛ばしたのである。
大男は、整形外科に通っていて、会計を済ませて帰るところだったらしい。ところがそういうわけで、車いすに乗せられて、再度、整形外科に運ばれていった。養老似の男は、逃亡者となる事なくたたずんでいた。用が済んだでその場を去ったのであとは知らない。院内傷害事件である。今日の地方TVニュースででも確かめる事にする。
【事件は日常で起こる】
事件は日常で起こるものである。いつ何時被害にあい、はたまた被害をかけるか分らない。というわけで、現代社会に賠償保険は必須である。帰宅するとその更新の封書が届いており、賠償額は1000万円とあった。家には、失せ物を探して毎朝のように遅刻しかける中学生の豚児がいる。来年からは高校生となって自転車通学である。どのような危害を他に及ぼすか分ったものではない。保障を増額すべきか、そのために保険料負担を増やすべきか、思案中である。