【梅雨明け】

 ようやく梅雨明けである。本日、東北南部の梅雨明けが宣告された。明日からは30度超えの日が続くことになるらしい。しかし、トンボは見かけるが、蝉の声はまだ聞こえない。音無しである。梅雨明けを聞きつけて、明日からその気になって啼くようになるだろうか。

【SNSで知能低下】

 さて、子どものSNSが問題になっている。使うとバカになるという受け止めである。

 文科省は今年春の学力調査の際のアンケートから、1日3時間以上の利用が小学生で37.3%、中学生で49.1にのぼると公表した。その上で、利用時間の寡多と算数・数学の正答率に相関があるとの分析を示した。利用4時間以上は、30分以下よりも小中共にマイナス20.9ポイントの差がついたというのである。

【文科省の警戒】

 「文科省の担当者は、「タブレット端末などは意図せず長時間使用してしまい、生活習慣が乱れるといった弊害がある』」と分析している。(ここまで朝日新聞2026年8月3日 17時00分)SNSを使うとバカになるというのは真実だった。西欧がデジタル教育に慎重になったのは正しかった!!

 でも、それでいいのだろうか。

【因果な相関】

 物事には因果関係がある。春になると花が咲く。気温上昇や日照時間新潮が植物を繁殖に導くからである。しかしそれを、花が咲くと春になると、因果関係を逆転させてしまう人がいる。それが詩的だなどと悦に入るのだからどうしようもない。

 また、因果関係と相関関係の区別がつかない人もいる。梅雨の季節は雨が多いのだが、梅雨の季節に必ず多雨となるとは限らない。年によって変化し、空梅雨で終わる年もあるのである。存するのは月次と降雨の相関であり、月次と降雨の因果ではない。

【SNSでしか遊べない】

 これらの混乱は、SNSと学習成績の相関にも生じているのではないだろうか。

 タブレットを活用する男子生徒の正答率が高いとの傾向がある。SNSを使うと(必ず)バカになるとはいえないのだ。

 次に、相関関係の優先事項である。SNSを使うからバカになるのか、バカだからSNSを使う傾向があるのか、である。

 因果関係ではないことから前者は否定される。後者については蓋然性がある。良好な人間関係が結べず、創造的な遊びを考えつかないから、一人でできる安易な刺激を求め、反射的な達成感に耽溺する。つまりは、元々頭があまりよろしくないから、お手軽なSNSにはまってしまい、精神的な成長が滞る。それは、昔とは異なる、新しい耽溺のあり方なのである。

【SNSからハッカーに】 

 彼らを叱っても効果はない。抑圧が好ましくない反動となって暴発しかねない。可能なのは、異なる反射的な喜びを提供することである。従来ならそれはスポーツであり、その結果として体育系の性格が形成され、好ましいとされてきた。しかし今は低成長、縮小の世である。スポーツに出費するゆとりは家計にはない。専用バスを契約しての遠征費用なんてとんでもない。

 というわけで、子どもはSNSの虚空に野放しのままとなる。日本の青少年の学力は低下し続けることになる。せめて、彼らがハッカーの技術を磨き、優秀なプログラマーとなる可能性にかけるしかないのかもしれない。