【25度未満で足が冷える】
梅雨明けはまだである。断続的に雨となり、庭はぐずぐずと湿ったままで、キノコが発生し始めた。何か腐っているのか異様な匂いまでする。太陽消毒を望むところだが、さすがに40度超えは勘弁してほしい。晴れても今の温度のまま、というわけにはいかないだろうね。
【引き腰の及び腰】
さて、今月号の『選択』が届いた。複数の皇室典範改正関連の記事がある。
「形成典範で進む『護憲皇室潰し』」は、今回の改正は「宮廷クーデター」の一種だとする。そのせいで、現憲法天皇像と旧憲法天皇像が争うという「パンドラの箱」を開けたと指摘する。
しかし、他は切れ味が鈍い。皇室問題というと及び腰になるのが日本人の習性なのだろうか。
【なんという明治の男】
「皇室の風」は、審議、議決を暴挙と批判するほどではないとする。それだけでなく、養子となった宮家の男系男子が皇位継承権を持つのは「理の当然」であり、土壇場での男子限定追記も「騙し討ち」にはあたらないという。
筆者は宮内庁取材記者だったらしく、すっかり皇室典範の感覚、つまりは明治的感覚に染まっているのである。
【誰でも皇位継承者】
「本に遭う」は、天皇制とは「空」であるとの言説を長々と紹介し、最後に天皇家が各代ふたりの子を生し、100代続いたとすると、子孫の数は2の100乗人となると指摘する。
Y染色体を受け継ぐ男子がその数の半分だとしても、日本の人口はおろか、世界人口を上回ることになる。しかし、指摘もそこまでで、男系論者のバカさ加減を直接に批判することはしない。
Y染色体を根拠に11宮家の男子に皇位継承資格があるとするなら、泳いでスペイン領に不法入国するモロッコ男子、マレーシアからミャンマーに送還されるロヒンギャ男子も名乗りをあげていい。そういうことになる。
【貧すれば鈍す】
「皇室典範『改悪』メディアの罪」では、両論併記で中立を装うメディアが、「奇説・虚説」を宣伝し、「陰謀論」にお墨付きを与えているとする。
八木秀次の主張は、「まともな進化生物学者、歴史家、象徴天皇制研究者から失笑」を買う様な代物でしかない。百地章の言など「虚説」でしかない。彼らがオールドメディア」に頻出するのは、「これまでの報道を参照して同じ指揮者選択を繰り返」しているからにすぎない。つまりは、記者の勉強不足が元凶だと指摘する。矛先は政治家ではなく、記者に向かうのである。
そこに形成されるお馬鹿な理解が、SNSで拡散され、日本人の多数意見であるかのように定着する。天皇制に限った話ではない、日本の精神的な貧しさによる現象である。
【反省と無縁な人々】
「選択」らしさは、編集後記の短文にようやく発揮される。
「もう少し時間が経てば、今回の『令和の改悪』は歴史のごみ箱行きになるだろう」と遠慮しない。
その通りなのだが、しかしその頃には、養子縁組み賛成、男系賛成に組みした人達はすっかり惚けて、惚けていなくともいつものように忘れてしまい、すっかり他人事として聞き流すだろう。連中は反省などしない。お馬鹿さんには、今のうちに正面からいっておく必要がある。
悲惨なのは、その様な愚論に翻弄される皇室の方々である。虫に食われたように空洞化する日本の文化である。