【小雨の中の春】

 鴬の声で目覚めた。小雨だというのに、4時前に外にでた猫は朝食時にはまだ未帰還である。去勢済みだから雌猫を求めてという訳でもないだろうに。それでも何となく浮かれる。そういう季節なのだ。アーモンドに続いて、紅梅が咲き始めた。水仙も首を伸ばしている。

【高市かくあるべき】

 さて、高市がアメリカに発った。火中に栗を拾うというか、火中に飛び込む栗のようなものである。東京新聞に、高市が「首脳会談で言うべきこと」と題する記事がある。あるべき論が乱雑に並べられたまとまりのない記事なのだが、「いうべきこと」を抽出すると次の2点である。

 「戦争をやめろとはっきり伝えるべき」

 「国際法違反のイラン攻撃に、日本は協力できない」と毅然とした姿勢を示すことだ。

 この注文をつけたのは鳩山元総理、水島早大名誉教授である。

 その上で「間違っていることを間違っていると言えない外交に未来はあるのか」と談ずる。いかにも東京新聞らしい。

【早苗の秘技】

 確かに正論なのだが、相手のはあのトランプである。正論が通ずる相手ではないのだ。逆上して何を言い出すか分らない。何しろ、あの命懸けで戦っているゼレンスキーを怒鳴りつけたやつなのだ。パワハラの権化なのである。

 そこで、衝立の陰でそっと、日本にあったエプスタイン関連証拠は消しておきましたからね、と大嘘をついてみたらどうだろう。側近の誰かに突っ込まれたら、そう聞かされたものだからいってみたのだけれど、間違ってたらごめんなさい、とでもとぼければ良い。さなえちゃんの得意技ではないか。

 

【眠れない夜前の休めない昼】

 入院まで10日である。はじめは来週月曜から放射線治療開始の計画だったのに、1週間も延びた。延期は、放射線医の化学療法と同時実施だと効果促進があるとの判断による。そういうものかもしれないが、何だか咽喉の辺りがひりひりする。この間に湿潤が進み、転移が拡散したらと思うと不安になる。だが、医者に抗する手だてはない。患者は従うのみである。 待機期間中の過ごし方指導は特にない。健常人と同じ日常を送るだけである。したがって、自分用の朝飯を作り、家人と二人の昼飯を作り、時に家族全員分の夕飯を作る。明日は、血縁者が集まって寿司パーティになるので「汁物」をつくれとの命があった。料理をしていると、腰や背中の筋肉が張り出して結構疲れるのだが、動ける内は動いておいて方がいいと自分に言い聞かせて従う。

 こちらの状況を忖度することなく雑事が降りかかってくる。午前中は銀行への外出だった。また、入院までには決算書の大枠を整えておかなければならない。治療終了後は申告関係書類の作成となるので、その準備もある。そこに、不意の仕事が舞い込んだりしたりする。もう、同情するなら体力をくれ、という感じである。