【受粉より挿し木】
雨である。ただし前線は南に遠く、細々とお湿り程度である。キウイの受粉、ブドウのジベリレン処理をしたいのだが、花が濡れていてはやりにくい。その代わりに、挿し木の好機とみて、アジサイ数本とツツジ20本以上を発根促進剤をまぶしてからさした。はたしてどのくらい根付いてくれるだろうか。
【5キロ2000円台の米】
さて、いよいよ放出備蓄米、別称小泉米の小売が始まる。都市圏の一部イオンでは5キロ税込み2,138円ほどで売るそうである。銘柄米のおよそ半額である。
それでは、銘柄米も引き下げ圧力を受けて下がることになるのだろうか。
【小泉米でコメの値段は下がるか】
日本の主食用米の生産量は年661万トンと推計される。(2023年農水相予想収穫量)2008年には865.8万トンだったのだが、年に10万トンほど減らし続けてきたこうなった。原因はいろいろあるが、向こうみずに減らしすぎたのが令和の米騒動の最大の原因である。
放出備蓄米は1回目14万トン、2回目7万トン、3回目10万トン、4回目10万トン、小泉米が今回の20万トンと次の10万トンで30万トンである。備蓄量は100万トンを目安としているというから、7割ほどが放出されることになる。この71トンの逐次投入は米価引き下げ効果があるだろうか。
【りんごで例えてみると】
供給が1割増えるのだから価格は下がるように思える。だが、次の様に考えてみよう。
リンゴが値上がりしているときに、価格引き下げのためと称してジュース用の訳あり品を販売したとする。正規品1個200円に対して半額の100円である。不足感から歓迎されて完売となるかもしれない。それが消費されるまでの間、正規品の販売は伸び悩むことになる。しかしジュース用の在庫が払底し、正しく保管されていた正規品しか売られなくなったとき、その価格はどうなるだろうか。供給量は決まっているのだから、そのときの需要量によって決まることになる
【需要が供給を上回れば価格は上がる】
1000個生産していたリンゴに1000個の需要があった。ところがバナナ価格上昇のために、代替品としてのリンゴに1200個の需要が生じて値上がりした。そこでジュース用100個を販売した。その販売が終了したら、1000個の生産に1100個の需要で価格が決まることになる。1000個需要のときよりも高い価格になる。値上がりはないが、値下がりすることもない。小泉米放出終了後に生じる事態はそういうものである。
【令和の飢餓】
価格が下がらなかったら小泉君のことである。残りの備蓄米も放出してしまうだろう。それは、日本が備荒の備えを失うことである。猛暑で今年の米の生産量が激減などするなどということになったら、値段が上がるだけでは済まない。食えない人が出てくる、飢餓状態となるかもしれない。
【トランプに恩きせがましく小麦を輸入する】
もう少しましな対策がないかといえばないことはない。米不足の発火点は円安による小麦価格上昇だった。小麦製品価格上昇が、代替品としての米需要を引き起こした。パンが高くて買えないから米でも食うか、である。2024年はコメ需要が10万トン減るどころか、何万トンか増えたのである。であるなら、小麦の価格を下げれば米の需要を減らすことができる。米からパンに戻る流れを作ればいい。
トランプに恩を売るふりをして米国産小麦を購入し、全国の給食を全てパンやうどんにでもすれば、米の需要は減り、価格引き下げの圧力となる。備蓄米を無理して放出するよりもよほど安上がりだと思う。
【低所得者には麦をお召し上がりいただく】
米が上がったから米で何とかする、という単純な反応ではなく。他の食品で代替する方法を考えてみる。パンでなくても、パスタでもシリアルでもいいのだ。米を食いたいと文句を云う奴がいたら、次のようにいえばいいのである。「貧乏人は麦を食え」。
米価格引き下げのための、有効な対処療法はこれである。