【季節の移ろい】

 寒い。浄土平には雪が降ったという。寒いだけではない。昨夜は風も強かった。3月頃の季節に逆戻りした感じである。それでも、フジやハナミズキが満開となり、ツツジが咲き始めた。それは会津の山菜シーズンを示しているのだが、体調ばかりでなく、仕事の目処が付かないので動く気になれない。

 連休明けまでを締め切りとする仕事に、決算確認、法人税申告書類作成、県と市の事業税納付手続きと、やらなければならないことが目白押しなのだ。月末なので会計処理もまとめておかなければならない。

 そういうわけで、全部済ませてほっとした頃には山菜採りの適期は終了している。毎年、そういうことになる。

 といいつつ、昨日は畑を耕してジャガ芋を植えてきた。買ってきた種芋ではない。台所の隅で芽を出し始めたものの活用である。一部はそおは丈から昨年収穫した芋である。しなびかかって芽も大分伸びていたのだが、ちゃんと育ってくれるだろうか。そして秋に再度収穫できたなら、それは芋のリユースということになるのだろうか。リサイクルでないことだけは確かである。

【愚か者は迷走する】

 さて、トランプがグダグダである。90日間の関税上乗せ停止中なのだが、今度は自動車関連製品の一部を免除すると言い出した。

「米国内で生産される自動車を対象に、部品を輸入する際の関税の一部を還付する」のだそうである。

 ただし、

「車全体の15%までを対象とし、この部分にかかる部品の25%追加関税を還付する。自動車価格のうち最大3.75%相当が軽減される計算となる」にすぎない。

 ないよりはましだが、20%程度の上乗せは維持される。効果はほとんどないだろう。停止期間延長となるのが避けられないような気がする。それだけ、トランプ関税は「米国」自動車企業にとって打撃となるのだ。

【悪徳不動産業者の手法のまま】

 企業間取引は社会を見る必要がない。不動産取引はなおさらである。相手の商品を買いたたき、別の相手に出来るだけ高く売りつける。トランプはそのようにして富を築いてきた。その成功体験を、アメリカ政治にそのまま適用しようというのだろう。

 外国商品に関税をかけ、その収入で減税する。外国の負担で国民の可処分所得を増やすことができる。外国商品の締め出しにもなるので、一石二鳥どころか三鳥、国内景気が良くなれば四鳥の政策である。こんな上手い手をバイデンをはじめとするこれまでの政権はどうしてやってこなかったのだろう。そのように考え、勢い込んでやらかした。

 しかし生じたのは株安、債券安、ドル安のトリプル安である。神の見えざる手はトランプの政策にダメを出してきた。トランプは不満だろうが、市場経済という神のご意思である。しぶしぶ、ほころびを繕う真似をせざるをえない。それが関税の一部還付である。

【ないはずの壁を前に右左】

 経済は複数の取引先とだけで成立しているのではない。その背後に存在する膨大な人間、共同体、つまりは社会の中で活動している。利益とは相手がもたらすように見えるが、実は社会から入手している。相手が買いたたかれても財産を手放さなければならないのは、現金化しなければ否定されるように社会的な圧力がかかっているからである。そうでなかったら下司な不動産屋など相手にしない、対面したくもない存在である。トランプはそういう相手の事情が見えないままに商売してきたのだろう。しかし、国策として展開してみたら、社会の壁がまざまざと立ちはだかってきた。トランプはメキシコ国境にあるのよりもはるかに高いその壁を前に、右往左往せざると得ない。

【悪貨は悪貨をまねる】

 それにしても、このようなお馬鹿な政策を敢行してしまうアメリカ政府にはあきれる。世界で最も厳格な三権分立の政治体制であり、行政の暴走は抑制される、としてきたのは全くの空文句だった。議会は為す術が無く、司法が違憲判断を下しても無視され、あげくの果てに憲法が禁じる大統領三選までが公然と語られる。その程度の隙だらけの民主主義だったのである。

 もっとも、日本でも自公政権が同じようなことを進め、安倍、菅政権は露骨に強行した。他国の非をあげつらう資格などないのだ。ひょっとするとトランプは、シンゾー君の手法を学んでやらかしているのかもしれないのである。